水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星と並ぶ太陽系の惑星。

金星と火星は地球の隣の星なので似ている部分が多々あります。

肉眼でも観測しやすい金星と火星の見分け方や違いについて今回ご紹介していきます。

火星と金星の違いと見分け方

火星 金星 見分け方

火星と金星の違い

・大気

火星と金星の大気はほとんどが二酸化炭素。しかし金星には硫酸でできた雲が惑星全体を覆っています。

金星白く輝いて見えるのはその為です。

・気温

火星の気温は-120度~0度と温度差が激しく、四季もあります。

一方金星は温室効果により470度と高温です。

・衛星の有無

火星には星の周りを周る衛星が2つあります。フォボスとダイナモという名前が付けられています。

金星には衛星はありません。

・明るさ

惑星の明るさを示す等級は数字が小さいほど明るい事を指します。

太陽の周りを周る「会合周期」によって地球との距離が近づいたり離れたりします。

当然近い方が明るく、遠いと見えづらくなってしまいます。

火星は-3~1.6等級、金星は-4.9~3.8等級。

地球から見ると金星が一番明るく見えます。

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火星と金星の簡単な見分け方

肉眼で観測する場合の簡単な見分け方をご紹介します。

・金星の見分け方

大きく輝く金星は太陽に近いこともあり金星は「明けの明星」「宵の明星」と表現されます。

夕方や明け方にはっきりと大きく輝く星が金星で、夜中はみることができません。

・火星の見分け方

火星は地球の隣を周っていますが、惑星のサイズが小さいため、接近していない時以外は肉眼で良く見えません。

一番近くに来る日(衝と言います)はマイナス2.8等級くらいの明るさで赤く輝いで見えます。

まとめ

金星と地球と火星は似た星と言われますが、環境は全く違います。

☑火星は-3~1.6等級、金星は-4.9~3.8等級で、地球から見ると金星が一番明るく見える星となります。

☑金星は夕方や明け方に大きく輝いて見える、火星は赤く輝く小さな星です。

星が最も近くなる会合周期は星によって違います。金星は583.92日(約1年半に1回)、火星は779.94日(約2年2か月に1回)という計算になります。

最近では2018年7月31日に火星が最も近づく日がありました。

公転周期については天文情報サイトなどで見ることができるので観測をしたい方はチェックしてみてください。