地球の生命について学校の授業などで多くの方は習った事でしょう。
この時の内容の多くは、人類への進化や恐竜の絶滅などを題材にした物が多く、挿絵の片隅に大きなトンボのような物が描かれている程度の認識しかないのではありませんか?
では、地球で最初の昆虫と呼ばれるものはいつ誕生したのでしょうか。
それは、両生類よりも早く地表に現れたのでしょうか。
地球の最初の昆虫って一体?元々は何からの進化なのか?
なかなか地球の歴史の中で昆虫類について学ぶ機会が非常に少ないです。
魚類の始まりや両生類・爬虫類・哺乳類はあるものの、昆虫類の始まりについては記載が異常に少ないのです。
地球の覇者になっていないという事もあるのかもしれません。
地球最初の生命体は38億年から40億年前にいたされるアミノ酸からの変種したもので単細胞生物です。
それから約33億年物間は生物は海の中での進化を続けながら生活をしている事がわかっています。
昆虫がいつ誕生したのかについては今まではムカデなどのような多足類や鋏角類等がシルル紀(約4億4370万年前~4億1600万年前)の後半には陸上に移り始めていたことから、昆虫の祖先とみなされていました。
しかし現代では、科学の進歩があって、ゲノム検査をした所、この多足類や鋏角類とは違う事が明らかになっています。
そうなると、何が最初の昆虫になるのか?となります。
この昆虫のゲノムと同一の一部をもつと言われるのが甲殻類やミジンコ等の鰓脚類なのです。
昆虫の先祖は甲殻類であれば兜ガニやミジンコ等が一番近い昆虫が陸上にあがる前の姿という事になるのです。
シルル紀の次のデボン紀(約4億1600万年前~3億5920万年前)に水と陸を行き来する虫が多く存在するようになってきます。
ミジンコ類は海水域から淡水域への生活の場を移す等を起こしている為に、陸上生活をする為の行動を取っているとも考えられます。
発見されている昆虫の化石も淡水と陸上であった場所での発見が多くされている事から、デボン紀辺りに昆虫が陸上に移り始めたと考えてもいいでしょう。
当時の昆虫のミジンコの中間的生物はここで進化に過程を繰り返して行く事になります。
この水辺から陸上の実での生活に進化したものが昆虫という事になります。
ただし、最初の昆虫と言われているものの多くはデボン紀の化石で発見されていますが、全てが翅なしの昆虫だったのです。
このデボン紀では、現在の様な多品種の昆虫が存在する訳でなく、現在の様な多種に進化し始めたのは次の石炭紀(3億5920万年前~2億9900万年前)と呼ばれる時代に入ってからと考えられています。
最初の昆虫はトビムシの仲間と考えられている様ですが、名前が付いているかは不明の様です。
キノコとトビムシ。 pic.twitter.com/nHt4uCu9RX
— ジーク (@bufoninus) 2014年10月24日
まとめ
地球に最初に誕生した虫はいったい何なのか?について紹介してきました。
植物の陸生化がはじまって後を追うように、初めての昆虫も陸生化し始めています。
これはエサを求めての行動と生活環境の変化への対応を行う為の物だと考えてもいいかもしれません。
簡単に3億年前と言われても、どんな世界だったかは想像でしかありません。
今ではどのくらいの種類がいるのか分からないほど細分化している昆虫類ですが、人に知られずに新たな進化を始めている物も中には多くいるのかもしれませんね。