現在、地球上には200万種類の生物が確認されています。
人類が確認しただけですから、確認していないものまで含めると、その数は数倍まで増えるのではと考えられています。
これらの生物の元をたどっていくと、必ず1つの生物にたどりつくのが自然的な考え方です。
では地球最初の生き物はどうやって誕生したのでしょうか。
地球最初の生き物とは!?どうやって誕生したの?
まず地球が誕生しない事には、生物も生まれてきません。
地球が誕生したと考えられているのは46億年~48億年前と言われています。
気の遠くはるかなる昔です。
この頃の地球はまだガス状態または、地球の形になった頃ではと考えられています。
この時代の地球の状態では生き物が生存できる環境ではない事は確かです。
現在発見されている最古の生物の化石は38億年前のものです。
化石になる位の組織体が出来上がっていたという事ですから、微生物は化石になりにくいですから、38億年よりも前に既に微生物がいたと考えられています。
38億年よりも前に存在したとされる生き物については、現在も明確な答えが出されている訳ではありません。
ただ1つの生き物から今の生き物全てに進化していった事を示している遺伝子が判明しています。
全ての生き物に共通している遺伝子がある事がゲノム解析で判明しています。
それはある特定の微生物のグループなのです。
現在はその微生物は存在していませんが、名称は付けられています。
LUCA(Last Universal Common Ancester)=全生物最終共通祖先という名です。
LUCAがどの辺りで地球上に誕生したのかは、不明です。
ただ、現在、LUCAに最も近い生物が深海熱水噴出孔に存在している事が確認されているのです。
そこは深海ですから光もなく、酸素もなく高温高圧状態の場所に生息していることから、噴出孔から出てくる硫化水素・メタン等を利用して活動エネルギー得ていると考えられています。
ただ、これにも疑問点があるのです。
タンパク質の問題です。
生物に必要なのはタンパク質ですから、このLUCAがタンパク質を作りだすには無理があるという反対論を唱える学者の方も数多くいます。
現状ではLUCAが最も全生物最終共通祖先に近いという事にはなっている様です。
このLUCAがどの年代なのかもまだ解明されてはいないので、わかりにくいところでしょう。
簡単に説明するには左手の指の先端が現在と仮定すると、手首辺りで5つが1つになります。
この位置がLUCAの位置になると思います。
このLUCAが最終ではないとすると更に腕の根元の方に向かって行く事になるのです。
現段階での理論では手首辺りまでという事になっているので、更なる研究が必要なのかもしれません。
あらゆる生物の祖先「LUCA(Last Universal Common Ancestor)」は、約40億年前にまでさかのぼることのできる単細胞生物だ。その遺伝子研究が進んでいる。https://t.co/G5sfh1Oep9 pic.twitter.com/xabEQ9LhVO
— WIRED.jp (@wired_jp) 2016年8月20日
まとめ
地球の最初に誕生した生き物についていろいろ紹介してきました。
今回紹介したLUCAという事であれば、自宅の窓から見える全ての生き物が、最終的には自分と同じ共通の祖先という事になるのです。
これってすごい事だと思いませんか?
もしかすると、今は人類かもしれませんが、ちょっとした出来ごとで人類ではなかったかもしれないのです。
ここまで進化するには確実に偶然が偶然を呼んでいる事になるのでしょう。
決して必然ではない可能性が非常に高いという事ですね。
人類は地球上では偶然による産物と考えるべきなのでしょう。