普通の方が歳差運動と聞いてもちんぷんかんぷんではないでしょうか?
普段の生活では、歳差運動を行う動作は非常に少ないです。
地球が歳差運動をしているといっても想像すらできないのが普通でしょう。
でもこの運動は地球が誕生してから常に行われてる可能性が高く、それも周期的に繰り返されていることまでわかっています。
地球の歳差運動とは軸の向きが変わる事なのか?
いきなり地球の歳差運動と言われても、全くわからないどころか、歳差運動って一体どういう運動?という方がほとんどでしょう。
歳差運動を簡単に説明するにはコマが回っているのを思い浮かべてもらうのが一番わかりやすいでしょう。
コマを回すと最初のうちは中心の軸はぶれずに90度の角度を保った状態です。
次第にスピードが落ちて来ると地面と接している点は変わらずに軸の上の部分が傾き始めます。
この時、軸がぶれたまま回転方向に動いていきます。
この時コマを真横から見るとぶれた上の軸が右から左、左から右に動いているように見えます。
この運動の事を歳差運動というのです。
これを地球に当てはめて考えるのです。
地球の横道(太陽の通り道)を0度とした場合、地球は23.5度、太陽を左側に見た場合、右側に傾いています。
この右側に傾いた軸が円を描くように左側に傾いて行くことを歳差運動なのです。
地球は真円ではなく、赤道部分が膨らんでいるようになっている楕円形なのです。
これが太陽や月の重力を受けて地球の横道部分が引っ張られて、今傾いている方向から徐々に反対側に向かうように動いているのです。
現在北の空にある北極星ですが、地球の歳差運動によって軸が左側に傾いた状態になった時には北の空には北極星は常に見えなくなり、他の恒星が北の空に輝く事になるのです。
地球の歳差運動の周期はどのくらいなのか?
何となく地球の歳差運動という物がわかったと思います。
学校では、地球の公転面は一定という事を学んだと思います。
それは、地球の歳差運動で現在の位置に軸が来ているから、常に太陽を左側に見ると、右側に傾いた状態で地球が公転しているからです。
ただこの地球の歳差運動は常に地球では行われている事なので、現在の23.5度の傾斜を保ったまま南側の軸が動く事なく北側の軸が歳差運動によっていずれは左側に傾いた状態になって行きます。
傾いたコマの上側の軸が円を描いて行ったり来たりするのと同じ事を地球もしているという事になるのです。
コマは回転が速いですから歳差運動も激しくなっていますが、地球は1年で太陽の周りを1周する訳ですから、歳差運動もゆっくりと行われているのです。
これは地球が過去から現在まで、行っている行動という事なのです。
一定の期間をかけてゆっくりと北側の軸が反対側に行っているのです。
この地球の歳差運動の周期は約26000年かけて1周する事になっています。
実際の地球の歳差運動の周期は25920年と言われていますが、誤差が生じるために約26000年周期で固定されているのが実情のようです。
まとめ
地球の歳差運動について紹介してきました。
現在の軸が動く事で、北極が太陽の直射日光を浴びる事になる事は確実です。
南極は反対に太陽の明かりが届かない状態になることが予想されます。
これは確実に人類にとっては初めての体験になるわけですから、超自然現象という表現が飛び交うのかもしれません。
これは、すぐに起こるとう訳ではなく、徐々にその方向に向かっているのです。
北半球では既に太陽の通り道が変わって来ているという事も言われているのです。