満ち欠けとは、星の姿が真ん丸な状態から三日月といった弓型に見えたり、全く見えなくなったり、見かけが変化することをいいます。
そして、満ち欠けをする星としない星があるのは、なぜでしょうか。
例えば、月は満ち欠けをしますが、火星はほとんど満ち欠けをしません。
それは一体なぜなのでしょう。
今回は火星がほとんど満ち欠けをしない理由について紹介します。
火星がほとんど満ち欠けしない理由って?
火星は惑星なので、自力で光を発することはできません。
火星を地球から見ることができるのは、火星が太陽の光を反射するからです。
そして火星がほとんど満ち欠けをしない理由は、一言でいってしまうと、太陽からみて地球の外側にあるからです。
光源である太陽に対して、地球よりも外側にある火星(外惑星)は、地球との位置関係の角度が大きくなるため、ほとんど満ち欠けはしないのです。
このようにほとんど満ち欠けをしないのは火星だけではなく、太陽からみて地球の外側にある惑星すべてが同じです。
また、角度が小さくなるときは、距離があるため、やはり満ち欠けはほとんどしません。
これに対して、地球の内側にある金星(内惑星)は、地球から金星を見たときには、満ち欠けをします。
同じように水星も満ち欠けをします。
図 地球からの金星と火星の見え方
また、図をご覧になれば想像がつくと思いますが、火星はほとんど満ち欠けをしません。
しかし、地球との距離が大きく変化していくので、満ち欠けというよりは大きさの変化が見られます。
この見え方の大きさの変化は金星にも見られます。
金星の場合は三日月のような形になるときは、地球に近いので大きく見え、真ん丸に見えるときは、地球から離れているので小さく見えます。
月の場合は、月が衛星として地球の周りを回っており、それにより太陽との位置関係が少しずつ変化することによっておきます。
まとめ
火星がほとんど満ち欠けをしない理由は太陽、地球、火星との位置関係が原因なのですね。
木星や土星になると、満ち欠けは全く分からなくなるようです。
これに対し、金星や水星、月は満ち欠けをします。
昔の人は夜空の星が段々と形を変えていくのをどのような気持ちでみていたのでしょうか。
初めて気づいたときはきっとびっくりしたのでしょうね。