私たちの住む地球では、朝になれば太陽が昇りその日沈むまで燦燦と照らしてくれます。
太陽は地球だけでなく、他の惑星も照らします。
全ての惑星は、この太陽を軸に楕円の軌道を描きまわっています。
といってもそれぞれに太陽からの距離は違います。
金星は、地球のひとつ内側、太陽から二番目の位置で太陽の周りをまわります。
地球よりも太陽に近いこの金星と太陽の間には、さてどれほどの距離があるのでしょうか。
金星と太陽の間の距離は?
金星は地球よりも太陽に近く、太陽からは一番近い水星の次に近い位置を置く惑星です。
そして地球型惑星のひとつです。
大きさは地球とだいたい同じくらいで、他のどの惑星よりもとても地球に似ています。
そのことから、地球と金星は姉妹惑星だとか双子惑星などといわれることがあるくらいです。
そして位置も地球とはお隣同士、なんだか他人ごとには思えない星に感じてきます。
ではこの金星、太陽からどのくらいの距離に位置するのでしょうか。
太陽から金星の距離は、1億820万㎞です。
太陽と地球の距離が1億5000万㎞なので、ケタ数が大きい分イメージが難しいですが、グッと凝縮した感じで数字をみて想像すれば、太陽から見た地球と金星の距離はほとんど変わらないような気がしてきます。
ここで、太陽から地球の距離を1としたときどのような倍率になるでしょうか。
この場合の太陽から金星の距離は0,72倍になります。
太陽と惑星の距離について、もう一つAUとうい天文単位で表すことがあります。
それは、今ご紹介した太陽と地球の距離を1として計算する単位でこの天文単位で表すと、太陽と金星の距離は0.7233AUとなります。
そして、もうひとつわかりやすい例えもあります。
実際1,392,000㎞の直径をもつ大きな太陽を1㎝と考えてみましょう。
そうすると太陽と地球の距離は1,07mで、太陽と金星は77,7㎝になります。
地球と金星の間には30㎝ほどしか違いがない対比が出てきます。
金星が地球にどのくらい近いのか、それが解れば私たちがいつも感じる太陽を想い描くことで距離のイメージが湧いてきます。
とはいっても、宇宙は計り知れなく巨大なものです。
近いといえども実際にはかなりの距離となることは忘れてはいけません。
このように、金星は惑星の中でも私たちが一番太陽からの距離を把握しやすい星であるといえるでしょう。
まとめ
金星は太陽系の惑星の中で、2番目に太陽に近くその距離は1億820万㎞、天文単位で0,7233AUです。
天文単位とは太陽と地球の距離を1としたものなので、その距離は太陽から地球のおよそ0,7倍です。
太陽からみて、金星は地球とさほど変わらない距離であるといえるでしょう。
しかし、私たちからみれば空は大きく、地球からすれば宇宙は壮大で、さらには太陽さえも天の川銀河では恒星のひとつです。
無限大の世界での近いという意味を忘れないようにしましょう。