太陽系の中の第7惑星の天王星は、ボイジャー2号によって磁場の存在が確認されていて、その強さは、地球と比較するとほぼ同じほどだといいます。
では、地球と天王星とではどのぐらい離れているのでしょうか。
そこで、地球と天王星の距離や時間などについて調べました。
地球から天王星まで時間にしたらどれくらい?
天王星は、太陽のわずかなエネルギーをうけて、ひっそりと宇宙空間に青白い姿でたたずんでいます。
その天王星に、1977年に無人の宇宙探査機ボイジャー2号が接近しましたが、その時の日数は3079日かかって天王星に接近したといわれています。
これを時間で換算すると約73,896時間かかったことになります。
天王星から地球までの距離は?
天王星から地球までの距離とはいっても、太陽系の天体は、常に太陽を中心にグルグルと回っているのでその都度距離が変わります。
天体の順番は、太陽からの距離で表示するのではなく、惑星が地球に最も近づいた順番でのデータなので、私たちの地球に近くなる順番でその距離を表します。
2016年の時点での、天王星から地球までの距離は、約25億8,650万km~31億5,550万kmです。
地球から7番目に近い天王星なので、太陽と土星の2倍も離れているわけですからかなり遠いですよね。
ところが、天王星のお隣り、8番目の海王星の地球までの距離は、42億9,150万km~75億2,350万kmと一気に距離が離れます。
ちなみに、太陽と地球との距離では、近い時で1億4,700万km、遠い時であれば1億5,200万km、平均にすれば1億5,000万kmほどなので、天王星と地球までの距離に比べるとかなり近いことになります。
地球から天王星まで何光年?光の速度にしたらどれぐらいかかる?
天王星は、起動半径(天文単位)で19.2184あり31.5光年といわれています。
恒星との距離で使われる単位の「光年」ですが、1光年は、光の速度で到着するまでに、1年間にかかる単位を表す光の速度です。
1光年は、およそ9兆4,600億kmです。
また、光の進む速度は1秒間に約30万kmです。
仮に地球を回るとすれば1秒間で7周半もできるスピードです。
地球から天王星までの光の速さを時間を表すと、地球から天王星までの時間は、2時間30分~2時間40分もあれば到達できる距離なります。
まとめ
天王星は、過去に大きな、それも強い天体の衝突があったといわれていて、大きく自転軸が傾いている特徴のある惑星です。
ただ、原因についてはさらなる研究が待たれる惑星です。
では、地球と天王星の距離についてまとめておきます。
<地球から天王星までの時間>
- 日数は3079日=時間換算で約73,896時間
<天王星から地球までの距離>
- 約25億8,650万km~31億5,550万km
<地球から天王星まで光年>
- 地球から天王星までの31.5光年
- 光の速さで時間を表すと地球から天王星まで2時間30分~2時間40分
天王星と地球の距離は、とてつもなく離れていますが、口径15cm~20cmの望遠鏡であれば、その姿の表面のかすかな模様が見えます。
スマホのカメラと望遠鏡のカメラを組み合わせて写真に記録している方もいるほどなので、ぜひ望遠鏡でその姿を確認してみてください。