太陽系惑星の中で地球の外側を公転する惑星を外惑星と呼び、その反対に内側を公転する惑星を内惑星と呼びます。

また、地球から見た場合、太陽の反対側を衝(しょう)と呼び、太陽と同じ方向を合(ごう)と呼びます。

会合周期なる言葉を聞いたことはありますでしょうか。

内惑星の一つである金星の会合周期の求め方について、説明したいと思います。

金星の会合周期の求め方とは?!

わたし達がよく目にする金星は、実は、地球よりも太陽に近い位置にあるため、夜中に見ることはできません。

明けの明星・宵の明星と呼ばれる所以ですね。

では、金星の会合周期の求め方についてですが、まず、その前に、会合周期について説明したいと思います。

会合周期とは、分かりやすく言えば、太陽から見て、2つの惑星が同じ方向に並び、また、もう一度同じの方向に並ぶまでの周期のことを言います。

金星の会合周期をEとした場合の計算式は、1/E=1/P1-1/P2です。

ちなみに、P1・P2はP1、P2は2つの惑星のそれぞれの公転周期になります。

この計算式に、地球の公転周期365.25日、金星の公転周期224.70日を当てはめると、金星の会合周期は583.92日と計算されます。

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この方式でほかの惑星を計算すると、それぞれの会合周期は、水星115.9日、火星779.9日、木星398.9日、土星378.1日、天王星369.7日、海王星367.5日となります。

この会合周期から金星の公転周期を求める場合は、会合周期をT日とし、金星の公転周期をP日、地球の公転周期をE日とした場合、計算式は1/T=(1/P)-(1/E)になります。

この計算式から金星の公転周期を求める場合は、1/P=(1/E)+(1/T)=(E+T)/(ET)ですので、P=(ET)/(E+T)。

この計算式に地球の公転周期Eを365日、会合周期Tに金星の会合周期584日を入れれば、P=(365X584)/(365+584)=224.6・・・=225日となります。

こちらは会合周期の求め方について解説された動画です↓
参考までに

まとめ

通常は、地球・金星・太陽は一直線上には並びません。

それは、金星の軌道が地球の軌道よりも傾いているためです。

ですが、金星が内合によって太陽の近くを通過しているように見えることがあります。

その太陽通過面を、わたし達は肉眼でも見ることができることをご存知でしょうか。

但し、観察時には観察用グラスが必要になること、長時間は避けること等の禁止項目がありますので、前もって確認した上で観察することをおすすめします。