地球にもっとも似ていると言われる金星は、ほかの惑星同様、自転することが分かっております。
ですが、ほかの惑星に比べると、自転するスピードが遅いことをご存知でしょうか。
なぜ、自転が遅くなったのか?
その理由について、調べてみたいと思います。
金星の自転が遅い理由は?
実は、金星の自転が遅い理由は、未だはっきりとした答えは出ておりません。
ただ、なぜ遅いのかについて、様々な議論がなされておりますので、その中の2つの考え方について、紹介したいと思います。
まず、1つめの考え方ですが、遥か昔、まだ惑星が単なる大きな岩のかたまりだったころ、それらのかたまりが自由自在に動き、ぶつかり合いをしたために、自転方向の惑星ができあがったのではないか、という考え方です。
こちらの考え方は、偶然起こったことをきっかけに自転するようになったという考え方ですね。
もう1つは、金星のもつ厚い大気が太陽からの何らかの力を受けて自転するようになったとされる考え方です。
現在、金星には金星探査機「あかつき」が打ち上げられておりますが、その「あかつき」によって、自転が遅い理由が解明される日も近いかもしれません。
わたし達は、それを待つしかありませんが、現在、分かっていることは、金星の自転速度は地球時間でいえば243日かかっていることになります。
ちなみに、わたし達が住んでいる地球の自転周期は1日です。
地球と似た環境にあるとされる金星ですが、自転周期は、地球の243倍もの時間をかけて回っていることになります。
余談ですが、2012年の欧州宇宙機関の探査機「ビーナス・エクスプレス」の報告によれば、16年前に比べると、金星の自転速度は6.5分遅くなっているとのことです。
まとめ
金星の公転周期は約225日、自転周期は約243日。
と公転を比べると、自転周期が遅くなります。
不思議なことですが、火星・水星・木星・土星・天王星・海王星の自転の方向と異なるのは、金星のみになります。
また、金星では、地球と反対で、太陽は西から昇って東に沈みます。
から昇る太陽、一度見てみたい気もしますが、厚い雲に覆われている現在の金星では難しいかもしれませんね。