太陽系に属する8個の惑星のなかで、木星は最も大型の星です。
2番目に大きい土星と直径を比べると1.19倍、地球と比べると11.2倍もの大きさがあるからです。
もし大きさでなく重さ、つまり質量で比較するとどうなるでしょうか?
やはり木星が一番大きな惑星といえるのでしょうか?
太陽系における木星の質量の位置づけ
太陽系の惑星の質量は、地球を1としたときの相対的な値であらわすと、次の通りです。
- 水星 0.06 (3.30×1023キログラム)
- 金星 0.82 (4.87×1024キログラム)
- 地球 1.00 (5.97×1024キログラム)
- 火星 0.11 (6.42×1023キログラム)
- 木星 317.83 (1.90×1027キログラム)
- 土星 95.16 (5.69×1026キログラム)
- 天王星 14.54 (8.69×1025キログラム)
- 海王星 17.15 (1.02×1026キログラム)
これを実際の質量の順に並べなおすと、次の順番に変わります。
- 木星 317.83 (1.90×1027キログラム)
- 土星 95.16 (5.69×1026キログラム)
- 海王星 17.15 (1.02×1026キログラム)
- 天王星 14.54 (8.69×1025キログラム)
- 地球 1.00 (5.97×1024キログラム)
- 金星 0.82 (4.87×1024キログラム)
- 火星 0.11 (6.42×1023キログラム)
- 水星 0.06 (3.30×1023キログラム)
この結果より、木星が太陽系の惑星のなかでは一番質量が大きく、地球のおよそ318倍であることがわかります。
実際に木星の質量は太陽系の惑星のなかでは飛び抜けており、他の7つの惑星の質量を合計した2倍以上の値があります。
また木星と土星の2つの質量を合計すると、太陽系の全惑星の質量の合計の92%になります。
しかし、その木星の質量でさえ、太陽と比較することはできません。
太陽系全体の全質量の99.86%は太陽で占められているからです。
太陽の質量は1.9891×10³⁰キログラムで、地球の333,000倍、木星の1,048倍もあるのです。
まとめ
木星は、太陽系の惑星の中で王様といってもよいでしょう。
質量が他の7つの惑星の合計の2倍より大きく、絶対に無視できない存在です。
しかしその木星でさえ、太陽の圧倒的な大きさとは比べ物になりません。
太陽の質量は木星の1,048倍、直径だと10倍もあるからです。