現在、地球に対して、多くの隕石がかすめ飛んだり、何年後には衝突するかも知れないという隕石まで無数に存在しています。
現在の科学力では、すべての星屑に対して把握する事は不可能であり、もしかすると、明日にはディープインパクトの映画の様な自体が本当に判明するかもしれません。
しかし、昔から地球には多くの隕石が衝突しており、多数の隕石衝突跡が世界各国に有ります。
地球にある最大のクレーターの大きさは!?
隕石とはどういう定義の元にあるかというと、1mmより大きいと隕石、1mmより小さいと宇宙塵と区別されているのです。
そう考えると、かなりの物が地球に降り注いでいる事になります。
小さい物は全て大気圏で燃え尽きてしまう為に観測されなかったり、流れ星のように見えたりしています。
ここ最近では2013年にロシアのチェリャビンスク州に落下してきた隕石が有名でしょう。
この隕石は地上50m付近で爆発した事で粉々になってしまいましたが、それでも多くの被害を出しています。
爆発する前の大きさが17mほど有ったと推測されていますから、そのままの状態で激突した場合には相当な被害が起きたと考えられています。
17mの大きさ隕石で世界中が驚いている状態ですが、地球に衝突したと思われる隕石衝突跡(クレーター)で最大の物はどのくらいの大きさなのでしょう。
クレーターで有名なのが、メキシコのユカタン半島にあるものです。
その直径は約180kmあります。
このクレーターと作った隕石の大きさは約10kmもある巨大な物と推測されています。
これは恐竜絶滅説では約6600万年前にこの隕石によって絶滅したのではとも考えられています。
但し、このクレーターが地球で最大のクレーターではないという事なのです。
2015年にオーストラリアで発見されたクレーターが最大という事がわかっています。
実に直径が400kmにも及ぶクレーターなのです。
今までそのクレーターが発見されなかったのか、と思われるかもしれませんが、クレーターが発見されたのは、地下2kmほどの所なのです。
クレーターの外輪は時代と共に既に風化されており、くぼんだ所には、噴火などによって堆積が進んだためと考えられています。
直径400kmにおよぶ、クレーターができたという事は最低でも20kmほどの隕石が衝突したのでは、と考えられます。
400kmは直線距離で東京~大阪間の距離に匹敵します。
10kmの隕石で恐竜が滅んだと考えるならば、この巨大なクレーターを作った20kmの隕石が衝突した時にも何らかの生命が絶滅したとも考えられます。
このクレーターの存在がわかったのは、地質調査によって判明したので、実際どのくらいの年代の物かははっきりしていないとうのが現状なのです。
一応周りの地層から推測する限りでは3億年~6億年前に衝突したのでは?と考えられています。
3億年前であれば、何らかの生命体が存在している事がわかっており、その年代に生命が絶滅したという痕跡が発見されていないことから、この隕石が衝突したのは3億年よりもさらに昔という事だけがわかっている様です。
オーストラリアの砂漠の地下に、二つに割れた巨大隕石による幅400kmのクレーターの痕跡が存在。恐竜絶滅の引き金となった隕石である可能性も via @MailOnline: http://t.co/mJ7EcIKoZg pic.twitter.com/z1YiX5vi17“
— しんじ@理科実験あそびプロジェクト復興のためお仕事承り中 (@oekakimaestro) 2015年3月23日
まとめ
地球上で最大のクレーターについて紹介してきました。
隕石の大きさが20kmは宇宙空間から見れば小さな星屑的存在でしょうが、地球規模から考えればかなりの大きさという事になります。
たまたま衝突したのが、数億年前という事であって、今後このクラスの隕石が地球に衝突しないとは、言いきれないのが現状です。
地球はたまたま巨大隕石からの衝突がないだけなのです。
月の表面のクレーター痕からもわかる通り相当数の隕石が衝突している事がわかりますから、いつにか地球にもと考える怖いものですね。