子供のころ、宇宙の絵を書きましょう、といわれたら、土星の形を描いた記憶があります。

土星は、大きなリングがあるのでとても印象深い星です。

近頃では、流星群やスーパームーンが見られる日が近づけば、ニュースが騒ぎ立てます。

土星にも、周期があり地球にいる私たちからよく見える時期があります。

では、土星が最も見える時期はいつなのでしょうか。

また、どのような時間帯によくみえるのでしょうか。

土星が最も見える時期はいつ?

地球も土星も、太陽を中心に常に回っています。

距離でいえば、地球は太陽から3番目土星は6番目なので、地球の方が土星より太陽との距離が近いです。

地球は1年で太陽の周りを一周します。

距離が遠い分大きく回ることになる土星は、約30年かけてようやく太陽のまわりを1周します。

地球から土星をみるとき、必ず見える定期的な時期があります。

その時期を知るには、月に注目することが重要になります。

その理由は、地球と月は一番近い距離にあるからです。

月に土星が近づくタイミングを調べ、観察するようにしましょう。

またもうひとつ、土星が「衝」の時期も観測にはうってつけです。

衝とは、通常一定に輝く星がいっそう明るく見える時期です。

どのような現象かというと、水の後ろから光をあてると影ができ、そのまわりに光が集まりひときわ明るくみえるという現象です。

天体の場合の光の出所とは太陽です。

太陽と地球と土星が一直線に並んだ状態がまさにその時です。

土星は氷の粒でできた大きなリングが功を奏し、そこに光が集まります。

このとき天体望遠鏡で観測すれば、土星に比べてリングの方が明るく光る姿が見えます。

この衝の時期で、さらに土星と月が一番近づくときこそ、観測に絶好の機会といえるでしょう。

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土星が見える時間帯や位置は?

地球も土星も太陽のまわりをまわっているので、もちろん見える時間帯があります。

距離が遠いため一度見えたなら2か月間くらいは観測できるのですが、時間帯によってはみえないこともあります。

それは地球自体も回転しているからです。

時間帯でみえる位置は、1時間でおよそ15度と意外に早く移動します。

見える時期といってもいつでも見わけられるわけではではなさそうなので、調べて観察することをおすすめします。

近頃では、インターネットなどで手短に土星の見える日付から時間帯や位置まで知ることができるので、観測の際には調べてみるとよいでしょう。

まとめ

土星はいつでも空をみあげれば観測できるものではなく、見える時期、見える時間帯があります。

また地球からみる空は非常に大きいですから、どのあたりという位置も事前に調べておくとよいでしょう。

一番よく見えるおすすめの時期は、月と土星の距離が最短に近づくときで、さらに太陽と地球と土星が一直線に並ぶ衝の時期であれば、もともと明るくみえる惑星ですが、より一層明るく輝くのでみつけやすいのではないでしょうか。