火星には、アメリカや旧ソ連が探査機を送り込んでいますが、火星に着陸させるまでには相当の苦労があったようです。
今でも探査機を送っても必ず着地に成功するとはいえないようです。
今回は、火星へ探査機を着陸させるための方法について紹介します。
火星への着陸方法は?何が難しいの?
最初に火星に着陸したのは旧ソ連の探査機でした。
この時は空力ブレーキと逆噴射、パラシュートを使って成功しました。
しかし、かなり危険な着地であったようです。
次はアメリカが着陸に成功しています。
この時は、逆噴射のみで着陸しています。
その後のNASAの着陸方法は、空力ブレーキ、逆噴射+パラシュート+エアバッグという方法で成功しています。
しかしこの方法は最後にエアバッグで衝撃を吸収しようというのか、着陸直後は、はねてしまい、かなり危険な感じがします。
事実、NASAは何度かこの方法で成功していますが、欧州の探査機着陸では失敗しています。
NASAは最近ではエアバッグ方式は採用せずに、最初に旧ソ連が成功させた、空気ブレーキ、逆噴射、パラシュートで行っています。
最新の方法では最後に探査機を吊り下げて火星の地上に降ろす方法を採用しています。
火星の大気圏に突入するときのスピードは秒速約5.9km、時速21万kmです。
このスピードから地上までにゼロにするわけですから、確かに難しいというのが想像できます。
地球の大気に比べると確かに火星の大気は薄いのですが、大気との摩擦で探査機は約2100℃にされされることになります。
探査機は無事に大気圏を通過すると、パラシュートを開き減速していきます。
その後地上に近づくと逆噴射を行い、さらに減速しますが、それでもなかなかスピードのコントロールができないことが多いようです。
最後にはそのまま着地するか、探査機を吊り下げて地上に着地させる、というわけです。
まとめ
火星の大地にはよく嵐が吹き荒れていますし、海もないので着地は相当に難しいようです。
長い宇宙開発の中で何度も失敗を繰り返してきました。
しかし少しずつ着陸成功の確度をあげてきたのです。
このように努力を続ければ、いつか、火星への旅行が実現するのかもしれませんね。