惑星そのものの見た目の色から赤い惑星と呼ばれる火星には、山はありますが海はありません。
海はありませんが火星の北極や南極付近には氷が存在することがわかっています。
火星の表面に存在する氷は白く見えるので、赤い火星の地表の色からしてとても目立ちます。
この氷の成分は一体何なのでしょうか。
成分について調べてみました。
火星に存在する氷の成分を調べてみよう
2004年、アメリカの火星探査機のオポチュニティにより撮影された写真には火星の表面に雲のような氷がうつっていました。
火星には他にも極冠または氷の帽子と呼ばれる北極と南極に大きな氷の塊があり、これら氷の成分は、大気中の二酸化炭素が凍ったドライアイスだと考えられていました。
また、北極や南極にある地球の氷と同じように水が凍ったものだという説もあります。
火星の氷の成分についての考えは、今でもまだ完全には解明されていません。
欧米では以前から氷の成分は二酸化炭素によるドライアイス説が有力でした。
ところがフランスの国立宇宙科学研究所ではレーダー測深器を使って火星の氷を調べたところ、南極の氷の成分は水と二酸化炭素の2つからできていることが新たに確認され、北極の氷の成分はほぼ水であることが確認されました。
さらにこの北極の氷は純度95%の高純度の氷であることがわかったそうです。
地球の海水にある水の純度は96.6%で地球の水によく似た性質なのです。
また、隕石の衝突などでできるクレーターの中にも氷が存在しており、この氷も純度が高いものだということが確認されたのです。
この、クレーターの中の氷はちりと水が50%ずつだろうという推測がされていましたが、実際の研究の結果によると、ちりは1%、水が99%を占めていたそうです。
火星の氷も地球と同じ成分でできている氷があることがわかったのです。
まとめ
火星にある氷の成分はドライアイスではなく高純度の水であること、または水と二酸化炭素の混ざったものだということがわかりました。
また、クレーター内にある氷はちりと水が混ざったものです。
地球の水の成分と似ていることから新たな共通点もまた一つ増えました。