地球は、多くの生命体が存在する惑星です。
地球を形成している大気、水、岩石で分けると、もっとも多いのが岩石で、その割合は約93%にもなります。
そんな地球で、12kmという世界でももっとも深く掘った穴があります。
そこで、地球でもっとも深い穴を中心に、12kmの穴を掘った先には、どんな発見が待っていたのか、そんなお話をご紹介します。
地球で12kmという1番深い穴!そこで人類が発見したものとは?
地球上で、もっとも深いとされる穴がロシアの西の果て、コラ半島に存在しています。
ソ連の最北の端に近い場所で、北極海に突き出ている半島です。
穴の深さは約12km。
ここまでの深さまで掘るまで、24年間の長い年月がかかっているそうですが、掘削計画の終了後、現在の施設は廃墟となり、溶接されたサビついた蓋が残るだけになっています。
地球上1番深い12kmの穴とはいっても、地球の半径は6,500キロメートルあるわけなので、その比率でいけば単に500分の1程度掘っただけとなります。
サッカーボールに置き換えれば、縫い目分の深さにも満たないわけですが、それでも地球では、人類史上もっとも深い穴です。
その地球で1番深い穴は、1970年~1994年にかけて、ロシアの地質学者たちによって、科学調査の名目で掘られました。
掘った穴は掘削工(くっさくこう)として、最終的な深さが12kmにも到達しました。
この深い穴は、残念ながら私たちが入れる穴ではなく鉱山のような細い穴です。
石油の掘削のように、まっすぐ真下に向かうように掘ってあります。
地質学者たちは、この穴を掘っている過程の中でいくつか素晴らしいものを発見しました。
その一つはプランクトンの化石です。
それにより、それまで考えられていたことよりも地球の陸地は、15億年も早く形成されていたことがわかっています。
地質学者たちは、20億年前の地層に存在していたと思われる生物の痕跡を発見しました。
発見された場所の深さは6,700m。
22基ものエッフェル塔を積み上げたと同じぐらいの深さの中で、小さなプランクトンの化石を発見しています。
今まで、地下深くの場所では有機物は存在しないか、または、地下深くの場所での存在はあり得ないと考えらえていましたが、14種類もの微生物の化石が発見されています。
もう一つ、地質調査の中で不思議な音も録音されています。
なんと、穴の中にマイクを落として、岩盤の動きを調査しているときに、人間の声らしい叫び声を聞いたようです。
さらに、地下深部で、穴を掘るために使ったドリルが、逆に地下からそのドリルを引っ張る力があったというのです。
その後、地下の声に怯えた研究員が逃げ出したため、掘削は中止となり研究チームは解体されました。
なんとも不思議な話ですが、表向きは資金切れという理由で1994年に穴を掘るのは中止されています。
まとめ
穴を掘った専門学者たちが、地下から聞こえる声やドリルを引っ張る力の原因を突き止めようとせずに、単に怯えるだけで済ませたとは考えにくいようにも思いますが、本当のところどうだったのでしょうか。
では、この記事で紹介したことをまとめておきます。
- 地球上で、もっとも深い穴はロシアの西の果て、コラ半島に存在する
- 約12kmの深さまで掘るまで24年かかっている
- 6,600mの場所で、20億年前の地層に存在していたと思われる生物の痕跡を発見
- 叫び声や、地下でドリルを引っ張るなどの現象があり、1994表向きは資金切れという理由で中止
私たちが今暮らしているこの地上の真下はどんな風になっているか、子供だけではなく大人でも気になりますよね。
今後、技術の発展と共に、いつかそれほど苦労することなく掘ることができるようになるのかもしれませんね。