4年に一度やってくる『うるう年』。
いつもなら2月は28日までですが、このうるう年には29日まであることは皆さんご存知かと思います。
『うるう』とは『閏』と書き、『余分な』という意味を表しますので、この29日の余分の日に何か重要な役割があることは間違いなさそうですよね。
実はうるう年には地球の公転周期が深く関係しています。
これらがどのような関係性を持つのか、そしてなぜ2月に日付が増えるのかなどについてご紹介しましょう。
地球の公転とうるう年の関係は!?
公転とは、地球が一年かけて太陽の周りを一周することですが、その周期はぴったり365日ではなく365日と5時間48分45.216秒という中途半端な数値になります。
この余分な約6時間が蓄積されると4年間でほぼ一日の誤差が発生することになるため、そのずれを解消するために、4年に一度うるう年を設けて一日増やしているのですね。
しかし、ここで問題が発生します。
それは、この蓄積される6時間がぴったり正確な6時間ではないということです。
数字で表すと、地球の公転の周期は365.2422日ですので、余分な0.2422日は4年で0.9688日になります。
これを一日としてしまうわけですので、今度は4年につき0.0312日分を余分に増やしてしまうことになるのですね。
これが100年経つと0.78日の誤差となるため、100年に一度の間隔で一日を増やすことをやめるのだそうです。
ただそうなると、同時に100年で0.22日分を余分に減らすことということにもなり、それが今度は400年で0.88日の遅れにつながるため、400年に一度のタイミングで一日を増やすようにしているのですね。
ところで、うるう年がなぜ2月なのか?
なぜ2月はもともと28日までしかないのか?
という疑問を持たれる方も多いでしょう。
暦というのは古代エジプトで作られたものが太陽暦の起源となっているといわれ、それが古代ローマに受け継がれたのだそうです。
うるう年も紀元前46年のローマで制定されたようですが、当時の古代ローマでは3月が一年の始まりと考えられていたため、2月は一年最後の月となり、日にちが少なかったり調整に使われたりしたということになるようです。
まとめ
うるう年の由来やしくみには、かなり複雑な計算があったことがわかりました。
これがすでに紀元前のローマで制定されていたというのが驚きですよね。
2月29日に生まれた人は4年に一度しか誕生日が来ないのではないかという話もありますが、日本の法律では毎年2月28日の24時をもって年齢がかわることになるということです。
天文学と暦の密接な関係により、私たちの毎日は規則正しく刻まれて積み重なっていっているのですね。