古代火星は海や湖などの豊富な水を持った、豊かな国であったと想像されています。

しかし、水の痕跡は見つかっても、肝心の大量の水がどこに行ったのか全くわからない状態であったそうです。

ところが今回レーダーによる調査によって、火星の地下に湖と思われる水源を発見したという報告がされました。

そこで今回の記事では、火星の氷床の下に発見された水について説明したいと思います。

火星 氷 発見

火星で氷の下に水を発見

数十億年前の火星は、地球と同じように温暖な気候を持ち、表面には海や湖などとして水が存在していたと言われています。

しかし、現在の火星の表面に水は存在せず、どういった経緯でこのような状態になったのかは全く分かっていないそうです。

また、これまでも火星で何度か水が発見されたことはありますが、一時的に染み出したものや手の届かない場所に存在するものばかりで、さらにその量は火星に海があったと思わせるような量ではないとされています。

このことから、古代火星にあったはずの水は、地下の帯水層に閉じ込められているのではないかと考えられるようになったそうです。

そして今回、火星の南極の地下1.5㎞の深さに幅20㎞の湖があるらしいことが明らかになり、さらにほかにも似たような領域があり、大量の水が存在しているのではないかと期待されているそうです。

また、地球上の南極にも同じような環境があり、そこには厳しい環境でありながら細菌が生息しているため、火星の地下の湖にも細菌がいるのではないかと考えられているようです。

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今回発見された湖は、深さ数mで各種の塩を含んでいるため、極端な低温の状態であっても凍ることはなく、液体の状態にあると推測されているそうです。

しかし、この湖の水は水ではなく水で飽和した堆積物(ゆるい泥状のもの)である可能性もあり、その性質を特定するには別の観測装置が必要だと考えられているようです。

ただし、今回発見された物が水であっても、水で飽和した堆積物であっても、火星の海の謎の解明に役立つ可能性があると期待されていると言われています。

まとめ

今回発見されたものは水ではなく、水で飽和した堆積物だという意見も多くあるようですが、どちらであっても謎の多い火星の海の謎が少しでも解明できるのではないかと期待されています。

また、このような地下の水源は、将来的に人類が火星に移住する際に重要になるのではないかとも考えられているようです。