私たちのいる場所には、名前が必ず付いていますが、火星でも地名がついています。
今回は火星をなぜ火星というのか、と火星の主な地名とその由来について紹介します。
火星と火星の地名の由来とは?
火星はなぜ「火星」という名がついたのか?
火星はなぜ火星という名がついたのか、について紹介します。
ご存じのとおり、夜空に見える火星は赤く輝いています。
赤から、連想するものには、血や、花の色、燃えるものなどがあります。
火星と呼ばれるのは、中国の五行思想が起点だといわれています。
五行思想とは、万物を構成するのは、「水・金・火・木・土」という思想です。
火のほかもすべて太陽系の惑星の名前になっています。
中国ではすでにこの5つの星の存在が確認されており、五行を星の名にあてはめ、赤く燃えているような星に「火星」と名付けたと考えられています。
火星の地名の名前の由来は?
火星の地名を最初に名付けたのは19世紀のイタリアの天文学者スキアパレリです。
スキアパレリは、古代神話や古代の地名から火星の地名を名付けました。
また、峡谷などはほとんどが地球にある河川の名前を使用しています。
その他には、探査機によって発見された場所は天文学者の名前がついています。
代表的なものをあげると、
- 大シチルス・・リビアにあるシドラ湾の古代ローマ時代の名前シチリス・メジャーという地名
- ニルス運河・・ギリシャ神話の中でナイル川の神として登場するニルスにちなんでつけられた
- ニロケラス運河・・ラテン語でナイル川の角という意味
- テンペ台地・・ギリシャにある、テンペ渓谷が由来
- アルカディア平原・・スキアパレリが、古代ギリシャに存在したアルカディア地方にちなんで名付けた(アルカディアとはギリシャ神話に登場する「アルカス」に由来し、理想郷という意味)
- オリンピア山・・高さが27kmもある太陽系最大の山で、ギリシャ神話に登場する山でゼウスをはじめとする神々が住んでいる山とされている
#オデッセイ
火星の地名地図表 pic.twitter.com/DjqwpstYHX— 潔白くん@トワニング、助かる。 (@kepaakudes) 2018年8月3日
まとめ
初めて火星に地名をつけるときには、とてもわくわくしていたのではないでしょうか。
はるか遠い火星にギリシャ神話の世界や古代世界を創造しながら、心の中で火星へ旅をしていたのかもしれませんね。