最近では、月旅行が本格的に騒がれるほど、宇宙は身近になってきました。
地球の隣の惑星、火星はあのホーキング博士も、人類の移住先に推薦している星です。
移住可能な理由は様々あるようですが、実際に人間がもし火星に行ったらどうなってしまうのでしょう。
今回は、もし人間が火星に行ったらどうなってしまうのか、について紹介します。
火星に行くと人間はどうなる?
火星は今、移住先が最も有力視されている惑星です。
地球よりも大きさが少し小さいですが、地軸の傾きがあり、季節があると予想されること、気温が低いけれど、大気のほとんどが二酸化炭素のため、温室効果で温暖化が可能ではないかといわれていること、かつて水が存在していた可能性が高いことなどがその理由のようです。
似たところが多い火星ですが、違うところも多く、まず磁気を持たないため、太陽風や宇宙線といった有害な光線に直接当たってしまうこと、酸素がほとんどないこと、気圧が地球と比べると極端に低いことなどがあります。
空気ボンベや、宇宙服などを装着しないで、火星に行ってしまえば、あっという間に窒息してしまうでしょう。
空気ボンベをしていても、宇宙線などで病気になってしまうことが考えられます。
もしくは、寒さで凍えて亡くなってしまうかもしれません。
それでは、空気ボンベと宇宙服を着ていれば、どうでしょうか。
火星は重力が地球の1/3ですから、最初は楽に暮らせるかもしれませんが、筋力低下や骨粗しょう症の発生リスクが高まることが考えられます。
食べ物については、火星で作物を育てられるか、どうかはっきりわかっていませんが、長年の太陽風の影響で土地には、有害な物質が存在していると考えられます。
過塩素酸塩が火星の土壌に含まれていることが確認されています。
過塩素酸塩は、爆薬に使われる薬品です。
また、火星の大気には窒素もほとんど含まれていないため、地球の作物はまず火星では育てることはできません。
火星での自給自足はかなり壁が高いことが予想されます。
結果、地球から食べ物を持っていくという方法がとられる可能性が高くなってしまいます。
まとめ
宇宙服などを着用せずに火星へ行くと、大気の状態や、気温の低さなどであっという間に亡くなってしまうでしょう。
また、それらの条件をうまく整えたとしても、他の問題も多く残されているようです。
火星で人間が生きていくには、まだまだ課題が多いようです。