私達は、地上にいると何も感じませんが、地球は東向きに約時速1600キロメートルというスピードで回転しています。
もしも、この回転方向が逆になったら、どうなってしまうのでしょうか。
今回は地球の自転方向がもし、逆に回転したらどうなるのか、について紹介します。
地球がもし逆回転したらどうなる?
いきなり逆回転を始めた場合
地球に対して急に逆回転になるような力が働いた場合でも、実際にはいきなり逆に回るのではなく、回転スピードが遅くなり、停止のような状態になったうえで、逆に回転を始めると考えられますが、まずは、もしいきなり逆回転を始めたとして考えてみます。
今動いている方向とは逆の力が働き、しかもその力は相当大きいと考えると、想像がつきます。
おそらく、私達の体は進もうとしている方向に対しての逆方向へのブレーキ作用で、ぺしゃんこになってしまうと考えられます。
ほとんどの地球上の生物は生きていることは不可能でしょう。
回転スピードが遅くなってやがて逆に回りだす場合
その速度変化にもよりますが、変化が早ければ早いほどまるで車に乗っていて、急ブレーキでもかけたようにはじき飛ばされるかもしれません。
そして、回転停止しますが、回転が停止すると、地球の磁場が無くなってしまうかもしれません。
磁場が無くなると、太陽風や、宇宙線などにさらされ、生きていくことはできないでしょう。
逆回転を始めて、状況を観測できるとしたら、面白いものが見られるかもしれません。
太陽は西からのぼって東に沈むようになります。
地球が逆回転したら時間が戻るの?
地球の回転方向が逆になっても、時間がもどることはありません。
かつて映画「スーパーマン」で、主人公が、地球を逆回転させて時間を戻す、といったシーンがありましたが、実際にはありえません。
時間がもし逆(過去にさかのぼる)に進むとすれば、現代の科学では、光の速度を超える必要があります。
まとめ
100%ありえない、とはいいませんが、自転方向が突然逆になることは考えにくい現象です。
しかし、逆に回転することはなくても、今も地球の自転速度は少しずつ下がってきています。
遠い将来には、自転が停止することはあるのかもしれません。