かつて火星には海があったと言われています。
しかし、その海も現在では確認することもできず、火星には水がないそうなのです。
これは火星の大気が失われてしまったからだと言われています。
火星の大気っていったいどのようにして失われていったのでしょうか。
火星の大気が消失した理由と太陽風との関係について調べてみました。
火星の大気が消失した理由とは?
かつての火星には海があったとされるほど、火星の大気は時間を経るごとに変化してきたと考えられています。
現在の火星では大気は二酸化炭素が95%、窒素が3%、アルゴンが1.6%と言われています。
これは地球の100分の1くらいの大気しか存在していないそうで、酸素はほとんどないそうです。
ではなぜ火星の大気は消失してしまったのでしょうか。
この火星の大気を吹き飛ばしてしまったのは、太陽風と言われています。
他にも小惑星などの小天体が衝突して吹き飛ばされた、化学反応により大量の二酸化炭素と水蒸気が火星地殻内に封じ込められたとも言われています。
火星の重力と太陽風の関係って?
火星の大気の消失した原因が太陽風と言われていますが、これはどうしてかというと火星の重力が関係しています。
火星は重力が弱いために、火星を覆っていた大気が火星の表面から逃げて行き、さらに太陽から吹き付けるプラズマ粒子の太陽風がその火星の大気をはぎ取ったからだと言われています。
これはNASAの火星探査機「メイブン」の観測から、かつては水が存在していたとされる火星が現在のように、冷たく乾燥した惑星となったことについて太陽風によって大気をはぎとったからとのことだそうです。
火星の大気は太陽風と呼ばれる、太陽から飛来する粒子の流れが、火星を包んでいた大気を吹き飛ばして侵食され、毎秒約100gの割合でガスが宇宙空間へ放出されているからと言われています。
地球も確かにこの影響を受けるのですが、火星ほどではありません。
これは地球にはその太陽風から地球を保護する役割を果たす磁場が存在しているからだそうです。
地球の中心部には高温で流動する核(コア)があるため磁場が発生しています。
地球の自転と熱対流によって回転することで電流を生じ、この電流が磁石のようにふるまうことで生成されているからと言われています。
まとめ
火星の大気が消失してしまった理由がよくわかりました。
人類が火星に移住するとなるとこの大気の問題も大きく関わってくるので、これからの研究に期待したいです。