人類が火星に移住できるように研究や準備が進められていることをご存知ですか?
地球と火星はよく似た星と言われますが、火星の環境は人間が住むにはやや過酷です。
今回は本当に人間が火星に住めるのかどうかをご紹介します。
火星は人間が住める環境ではない3つの理由
火星は現時点では人間が住める環境ではありません。
・酸素がない。
火星の大気の成分のほとんどは二酸化炭素で構成されています。
しかし全く無い訳ではなく、0.13%酸素が含まれています。
二酸化炭素を酸素に変えるために火星で植物を育てるという実験が行われています。
将来的には農業がおこなえるように火星の土とよく似た環境でミミズを育てたり、適応できる菌の研究などが進められています。
・気温が低い
地球と一緒で四季があるものの、気温は大幅に違います。
火星の平均気温はマイナス43度と極寒です。
最低気温はマイナス140度に及び、夏になっても最高気温は20度ほどまでしかあがりません。
気温が低い理由は大気が薄いからです。
・重力が弱い
火星の重力は地球の3分の1ほどの強さしかありません。
重さも変わってくるので人が住めるような建物を建築するのも難しいでしょう。
人間が歩く際も力を全く使わずに移動ができるため、筋肉や骨密度が低下すると言われています。
視力の低下や胃の章かスピードが遅くなるという体調面での不安もあります。
地球と一切違う環境なので、適応できるのかどうかは実際に住んでみるまでわかりません。
NASAではこの問題はサプリと運動で解決できると考えているようです。
火星に人間が住めるようになる計画がある
火星の環境の地球化(テラフォーミング)の研究は進められているものの、現時点の科学の力
では困難極まりないようです。
オランダのNPO「マーズワン財団」では火星移住を目指す民間プロジェクトが進められています。
2035年には火星に人類を移住させる計画も発表されています。
その応募者はなんと16万5千人!多くの人が火星に移住してみたいと思っているようです。
何故2035年なのかというと、火星と地球の軌道が最も近づくと言われている年だからです。
しかし地球から火星に移動する際にも大きな問題があります。
まず太陽フレア。
高エネルギーの宇宙放射線が宇宙船を襲う可能性があります。
次に到着時。
地球との気圧が違うため、到着時はロケットエンジンを逆噴射して減速させなければなりません。
さらに無事に火星に行けたとしても帰ってこれる術がありません。
永住覚悟で行かなければならないようです。
まとめ
☑火星の環境は地球と全く異なっており、酸素がない、気温が低い、重力が弱いと過酷。
☑2035年に人間を火星に移住させるという計画があります。
☑火星に住むどころか無事に行けるかどうかも現時点では分かりません。
映画「オデッセイ」では人間が火星で生き延びようと奮闘する姿が描かれています。
火星に移住というのはロマンがありますが、実際は中々過酷のようです。