火星には生命体が存在せず、人間が住める環境ではないと言われてきましたが、無人探査機により火星にも水が流れていたことが分かったそうです。

そして、近年話題となっているのが民間の団体による火星移住計画で、その計画とは片道切符で火星に行き、そのまま定住してしまおうと言うものです。

本当にそんなことができるのか、なぜ片道切符なのか、この計画には疑問な点も多いそうです。

そこで今回の記事では、有人火星探査はなぜ片道なのか?について説明したいと思います。

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火星の有人探査はなぜ片道なのか?

これまで、火星に有人探査が行われなかったのは、地球との往復に1年~3年以上の時間がかかり、さらにそれに伴う莫大な費用が必要という理由からだと言われていました。

そこに目を付けたのがオランダの起業家バス・ランスドルプ氏で、彼の発案したマーズワンというプロジェクトは、火星に地球からの移住者を連れて行きそのまま移住させてしまうと言うもので、世界中から希望者を募り、最終的には24名が選ばれる予定だそうです。

この24名は、男女2人ずつの4人1組で訓練を行った後、2024年から隔年で火星に送られる予定だとされています。

しかし、このプロジェクトには問題が多々あり、移住に伴う莫大な資金が調達できるのかという問題も大きいですが、火星への片道切符という発想そのものにも批判が集まっていると言われています。

そもそもこの計画が片道切符なのは、火星への往復に伴う技術的な問題や財政的な問題が、片道であれば技術的にも成り立ち、経済的にも安く済むという発想からきているそうです。

しかし、片道であっても費用は莫大にかかるわけで、それをまかなうことはできないであろうと言うのが世間一般の見方だと言われています。

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火星への片道にかかる時間

火星への移動時間は往復で1年~3年以上、片道で半年~1年半以上と言われています。

移住するために多くの人や物資を運ぶ場合は、燃料を節約できるホーマン軌道というコースを選択すると考えられ、このコースであれば約8か月で火星に到着できるだろうと言われているそうです。

ただし、火星と地球の位置関係から、出発できるのは2年2ヵ月に1回しかチャンスはないそうです。

そのため、火星に到着しても1年半ほど待たないと戻ることはできないため、出発してから3年間は宇宙と火星で生活する準備が必要だと言われています。

まとめ

火星に行くことができると言うのは、映画のようでわくわくすることですが、二度と地球に戻ることができない片道切符と言うのは問題が多いようです。

また、片道切符とは言え、火星に人類を連れて行くためには何千億と言う莫大な費用がかかり、本当にそんなお金を集めることができるのか疑問を感じる方も多いようです。

実際に資金不足から計画に遅れが生じているとも言われていますので、マーズワンの今後の動向に注目が集まっているようです。