テラフォーミングという言葉を聞いたことがありますか?
テラフォーミングとは「改造」のことで具体的には、「惑星を人が住める環境に改造すること」ということです。
地球が人類を支えられるのは、100億人程度といわれており、2050年には98億人になるといわれています。
そのため、火星に移住しようという計画が進んでいます。
しかし、課題は多く残っています。
今回は火星のテラフォーミングについて紹介します。
火星のテラフォーミングは不可能なのか?
火星の現在の環境は、薄いけれども大気がある、地表の平均気温が-43℃ほどで、赤道付近は最高で20℃くらいといわれています。
確かなこととはいえませんが、水がある可能性があります。
その上、自転周期が24時間と地球とほぼ同じで最も人類が移住することができる可能性の高い星です。
しかし、今の技術ではテラフォーミングは不可能といわれています。
それは、大気圧が地球の1%未満であるという問題を解決できないだろうということです。
気圧が低いと人の血管は膨張してしまい、生きていけません。
火星には二酸化炭素がドライアイスなどとして存在しています。
これらは暖めれば大気中にでてきます。
かつては、科学的な推定値として十分な二酸化炭素が火星にはあると考えられていました。
しかし、最近になって火星のデータの検証をすると、大気圧を上げるための十分な二酸化炭素はないのではないか、ということがわかってきました。
もちろん、ある程度まで大気圧を上げることはできるのですが、かつて期待されたほどの効果はない、という結論に至っています。
今後の火星テラフォーミングの課題は?
テラフォーミングで最初に行わなければならないとされる気圧上昇が今技術的には難しいとなったところで、他の課題も確認しておきます。
もし、気圧を地球と同じくらいまで上げることができたとして他の課題は、火星は地球と比べると小さく、重力が40%以下しかないことです。
重力が小さいと人間の体に与える影響は骨密度の低下や筋力低下の可能性が考えられます。
また、火星には磁場がありません。
そのため、太陽風というプラズマ粒子の影響を受けています。
他にも宇宙線という有害なものからも直接影響を受ける可能性が高くなります。
その他に、酸素がないのでどうやって酸素を火星に広げるか、といった課題もあります。
まとめ
火星は確かに地球に似た星です。
しかし、移住するとなるととても現段階では、かないそうもありません。
火星のテラフォーミングに関しては、これからも様々な方向から検討をする必要がありそうです。