私達が日常目にしている太陽は、自分自身で光を放つ恒星になります。
その太陽の明るさの等級は-26.7等級です。
ちなみに、夜空でもっとも明るい星であるシリウスは、-1.45等級。
このように、天文学において、明るさはすべて等級で表されることとなっており、等級の値が小さいほど、明るい天体になります。
この明るさを段階的に分類する方法を発見したのは、古代ギリシャの天文学者であったヒッパルコスです。
赤い惑星と呼ばれ、古代から多くの人々に認識されていた火星は、何等級になるのでしょうか。
火星の明るさの等級は?
火星の最大の明るさは、-3.0等級です。
この明るさは、明けの明星・宵の明星と言われる金星最大の明るさである-4.7等級には及びませんが、木星最大の明るさの-2.9等級、土星最大の-0.4等級を超えるものになります。
ちなみに、月は満月の時で-12.7等級、シリウスに次に明るい恒星カノープスは-0.74等級、アークトゥルスは-0.05等級、太陽系にもっとも近い恒星ケンタウロス座の主星であるリギル・ケンタウロスは+0.05等級、北極星は+2.02等級になります。
火星や土星、木星等の惑星が、なぜ、明るいのか不思議に思いませんか?
実は、惑星たちは、自分たちの力で光を出しているわけではありません。
明るさ-26.7等級というとてつもない眩さをもつ太陽の光を反射することによって、あの輝きが維持されているわけです。
もし、太陽がなかったら・・・。
彼らは、光を出すことも、明るさを維持することができません。
参考までに、惑星の中心温度を紹介しておきましょう。
もっとも高温の惑星は、20000ケルビンの木星になり、その次は、11000ケルビンの土星、7000ケルビンの天王星・海王星、6000ケルビンの地球、5000ケルビンの金星、2000ケルビンの火星・水星と続きます。
まとめ
今、火星に住む日も近いのではと言われておりますが、火星の平均気温はマイナス53℃。
わたし達が現在住んでいる地球の平均気温は、15℃。
木星マイナス108℃、土星マイナス139℃、天王星マイナス197℃、海王星マイナス201℃となっておりますので、これらの惑星の中ではもっとも過ごしやすい気温になります。
ですが、マイナス63℃となれば、どのようにして過ごせば良いのでしょう。
火星で住むということは、まだまだ夢の世界かもしれません。