「そこに山があるから」。
イギリスの登山家であるジョージ・ハーバート・リー・マロリーは、ある時、なぜ、エベレストに登るのかと聞かれ、こう答えたとされております。
これは、マロリーが「そこにエベレストがあるから」と答えたものが、日本語に意訳される際、エベレストを山と意訳されたことによって、「そこに山があるから」となってしまったのです。
マロリーは、1924年6月、パートナーであったアンドリュー・アーヴィンと頂上を目指しましたが、北東稜の上部、頂上付近で行方不明になりました。
1999年5月1日、彼の遺体が発見されましたが、彼がエベレストの登頂にたどり着いたかどうかは、未だ謎のままです。
さて、山についてですが、赤い惑星と呼ばれる火星には、山はあるのでしょうか。
あったとすれば、その名称は?
調べてみたいと思います。
火星にある山の名前は?
- オリンポス山
- アスクレウス山
- パヴォニス山
- エリシウム山
- アルシア山
- アイオリス山
といった火山があります。
中でも、もっとも大きい山は、オリンポス山です。
太陽系の中で最大と言われ、発見者はアメリカのマリナー9号。
名称のオリンポス山は、ギリシャの最高峰オリンポス山から名付けられました。
オリンポス山についで大きいのは、アスクレウス山。
その後、エリシウム山、アルシア山、アイオリス山と続きます。
アスクレウス山、アルシア山、パヴォニス山の3つの山はタルシス三山と呼ばれ、タルシス三山の中でもっとも高い山は、高さ14,900mのアスクレウス山になります。
火星にある山の高さは?
オリンポス山は、標高21,230m。
地表から26km。
この大きさはエベレストの3倍に相当する大きさで、山頂にあるカルデラの長径は80km、短径60km、深さは3.2km。
我が国の富士山がすっぽりとおさまる大きさを誇ります。
参考までに。
オリンポス山の動画はこちらです。
(この動画の中で、火星は宇宙系と紹介されておりますが、太陽系の間違いです。)
まとめ
私達が日常目にする山には、大きく分けて2種類あります。
1つは、火山が噴火して、溶岩が流れ出し、その溶岩が徐々に積み重なることによってできた山です。
ちなみに、富士山は、このタイプの山になります。
もう1つは、いくつもの小山が重なりあってできた山です。
一般的には、山脈と呼ばれますが、日本では北アルプス、南アルプス等、海外ではロッキー山脈、ヒマラヤ山脈、アルプス山脈等が、この種類の山になります。