サイエンスというアメリカの科学雑誌によると、ESA(欧州宇宙機関)の火星探査機が火星で水を発見したというのです。
それも火星の表面ではなく火星の地下に存在するものだと発表されています。
火星の地下に湖があるの?
マーズエクスプレスという火星探査機によると、火星の地下には幅20キロにも及ぶ広さの湖が存在することがわかったのです。
これまでの研究で火星にはかつて水が存在していたことはわかっていますが、現在の火星では水の存在は確認できていなかったからです。
正確に言うと、ここでの水とは液体状の水のことです。
極寒の火星の表面に存在している水はすでに氷となっているからです。
そして今回発見されたのは火星の表面ではなく地下なのです。
この湖は、最低でも深さ1mほどの湖が氷の下に存在しているそうです。
火星の地下には生物が生息しているの?
この発見から期待されることはやはり生物の発見でしょう。
湖といった「まとまった量の水」があることから、生物が生息する可能性はぐんと高くなったことでしょう。
ですが、今のところ何も発見されていません。
というのも、この氷の下にある湖を調べるためには、火星に機械を運ぶ必要があります。
さらに火星で氷を削ることが出来るロボットなどの新たな技術開発が必要だからです。
現時点ではそこまでの技術力はなく、証拠を発見するのは相当難しいでしょう。
また、専門家によると極寒の火星で水が液体のままで保てるということはかなり塩分濃度が高いということも推測されます。
塩分濃度が高いことは生物にとって生きることが難しいことがわかっています。
ですが湖の存在や成分がはっきりと解明されて、火星に生物が存在する可能性や過去に海が存在した証拠など、技術の発展によって新たな発見がある可能性もあるのです。
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— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年8月1日
まとめ
火星の地下には大きな湖があることがわかりました。
広さは幅約20km、深さ1mほどの湖で、このことは火星にとって大きな発見であり、現在の火星でまとまった水が存在することは火星に海が存在した可能性や生物が生息しているという可能性を高めました。
今回の発見は火星の研究に大きく貢献することでしょう。