火星は太陽系惑星の中では地球のすぐ外側に位置しており、大きさは地球の半分くらいになりますが、共通点の多い惑星といわれます。

地殻の構成もケイ酸塩が主成分の岩石ですし、自転軸が地球のような傾きがあり四季の変化もあるということで、未来には地球からの移住も可能になるのではという話も出ているようです。

ただし、火星は重力が地球の1/3しかありませんし、大気も薄く酸素の割合もきわめて少ないようです。

気温の差も最高20℃から最低が140℃もの差があるといわれますので、地球人がそのまま生活することは現時点では難しいでしょう。

また、地球と火星には時差も存在します。

この時差が心身にどのような影響を及ぼすかも気になるところです。

ここでは、火星と地球の時差についてご紹介します。

地球 火星 時差

火星と地球の時差について

火星の一日は24時間40分で、地球の一日にかなり近い時間になっています。

しかし地球人が火星に移住すると仮定した場合、この40分が問題になるのではないかという話もあるそうです。

この時間の違いを『宇宙時差』とよび、睡眠時間や体内時計などの視点からの検証が長期にわたって行われているということです。

火星探査用機の操縦者たちがそれにあたるのですが、彼らは火星時間で寝起きして生活しながら業務をこなす試みを続けています。

1日40分の違いも、90日継続すれば2日半にもなりますし、昼夜が逆転するタイミングもあるでしょう。

なかなか興味深い取り組みですよね。

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宇宙時差による体内時計への影響や、低重力による健康上のリスクなどについては、まだ確定された結論は出ていませんし、気温が非常に低いことや水の存在がはっきりと確認されていないこと、空気が薄いことなど、火星探査の段階においても課題の多い環境であることは間違いないでしょう。

まとめ

火星と地球は太陽系の中では距離が近く共通点も多いということで、探査機を送り込むなどして調査を行っています。

人間の体に刻まれた一日が24時間であるという感覚が、宇宙時差によってどのように変化するのか、今後の研究結果に期待したいものですね。