近日点、遠日点という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
何かに近くなったり、遠くなったりする日のことをいうようですが、一体何でしょう。
今回は地球の近日点、遠日点について紹介します。
地球の近日点と遠日点の意味は?
地球は、太陽の周りを回っていますが、完全な円で回っているわけではなく、楕円軌道で回っています。
ですから、太陽と地球の距離が少しずつ変わっています。
そして地球の近日点とは、太陽に最も近づく日のことをいいます。
逆に遠い日を遠日点といいます。
つまり「日」とは太陽のことですね。
地球の場合は比較的真円に近い楕円軌道を描くので、近日点と遠日点の距離の違いは大きくありませんが、彗星のように大きく楕円を描く場合にはその差はとても大きくなります。
地球の近日点は、大体1月初め頃で、遠日点は7月初め頃です。
近日点の距離を近点距離といい、太陽との距離は1億4700万キロです。
一方の遠点距離は1億5200万キロです。
近日点と遠日点と約500万キロの差がありますから、相当違うように感じますが、割合でみるとわずかです。
日本でいうと1月は冬で、太陽との距離が最も近いはずなのに寒く、逆に熱い7月には太陽からの距離が最も遠いとは、なんだか不思議ですね。
事実、太陽から地球がうけるエネルギーは、近日点の方が遠日点よりも多くなっています。
実は、季節の変化は太陽との距離で決まるわけではなく、地軸の傾きとその方向によって決まるからです。
夏は、距離は遠いけれども北半球が太陽側に傾いており、日照時間が長くなり、冬は逆に南半球が太陽側に傾いていて北半球は日照時間が短くなります。
それでは、南半球の夏は北半球の夏よりも暑くなりそうですが、実際にはそうではありません。
これは北半球には陸地が多く、南半球には、海が多いのが理由といわれています。
まとめ
太陽から一番近い日と、遠い日は普通に考えると寒い日と暑い日になりそうですが、そうはなりません。
そして近日点と遠日点計測しているのは、一体何のために必要なのでしょうか。
日常生活には直接影響はありませんが、様々な天体の動きの解析に必要で、このような研究が地球や宇宙の大きな謎を解くために使われているのです。