夏の夜空は、星や惑星を見るのに最適な季節になります。

一等星はもちろん、キラキラと輝く星たちに、4つの惑星を見ることができます。

ちなみに、太陽が西に沈んだ夕焼け空に、もっとも輝いて見える一番星が宵の明星と言われる金星です。

この時期の金星は、光の速さで約4分の距離。

急速に地球に近づいてきますので、秋ごろまで、宵の明星を夕方の空で楽しむことができます。

金星は私達が地球に居ながらにして、その光を楽しむことができますが、赤い惑星と呼ばれる火星は、どのような明るさをもっているのでしょうか。

また、その明るさは、季節ごとに変化があるのでしょうか。

火星 明るさ 変化

火星の明るさの変化について

火星は、私達が住む地球との距離によって、明るさが大きく変わる惑星になります。

2018年で言えば、地球にもっとも近くなる4月下旬から11月下旬までは、一等星よりも明るく輝きます。

その時期の中でも、7月31日に地球にもっとも接近されるとされており、その日の明るさは、マイナス2.8等級。

この明るさは、木星よりも明るくなるとのことです。

その火星の輝きを、私達は見ることができるのでしょうか。

この答えは、イエスです。

高い建物等が遮ることがなければ、私達でも、火星の特徴的な赤い色を見つけることができます。

ある方がブログに掲載しておりましたが、土星の左の空に、不気味なほどに赤く輝く火星が見えたそう。

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ちなみに、地球に火星が接近する周期は、約2年2ヶ月毎になります。

ただ、火星の軌道がゆがんだ楕円をしているため、接近するたびに距離が異なりますので、明るさについては、一定ではありません。

火星の輝きを間近で見たい時は、9月の夜9時頃に空を見上げてみましょう。

9月になると、太陽が沈んだ後、もうすでに東の空に火星を見ることができますが、もっとも明るい火星が見えるのは、夜9時頃になります。

その時間になると、火星は真南の空を通り、夜中には西の空に沈んで行きます。

このことから、もっとも高いところに来るのは、夜9時頃。

その時間を狙い、火星を観測してみてはいかがでしょうか。

まとめ

その火星に季節があることを発見したのが、ドイツ出身の研究者であるハーシェル(Frederick William Hershel )です。

彼は18世紀、火星の極冠の大きさが南北交互に変化することを発見したことで知られています。

この発見により、火星は地球同様、季節があることが分かったのです。