地球は太陽から3番目の位置を公転し、2番目の位置にいる金星とは近い公転軌道をもっています。

そしてこの2つの惑星を比較すると直径・質量・密度などがほぼ同じで雲の形なども似ているので、「双子惑星」とも呼ばれます。

比べてみると多くの共通点がある金星と地球ですが、今回はこの2つの違いを探して比べてみました。

金星と地球の違いはあるのか?

明けの明星や宵の明星としてきらきら輝く金星は、地球と双子といわれて地球にとても近い軌道を回っています。

直径や重力など様々な共通点があるこの2つの惑星は、同じ46億年前に誕生しました。

比較してみると共通点が次々と出てくる金星と地球ですが、違う部分はあるのでしょうか?

大きさ・気圧・重力を比較して検証してみましょう。

金星と地球の大きさを比較してみると?

金星と地球の大きさを比較する前に、皆さんは自分が暮らすこの地球の大きさがどれくらいなのかご存知でしょうか?

それぞれの惑星大きさを半球で比較してみる方法があります。

そうすると地球の半径は6378kmです。

そして金星の半球は6052kmで、ほとんど地球の大きさと変わりませんでした。

太陽系の惑星のなかで一番大きい惑星は木星で半径が71492km、一番小さい水星は2440kmです。

これをみると惑星の大きさは、それぞれさほど違いが無いのかもしれません。

そして太陽の半径の大きさと比べると違いは一目瞭然です。

太陽の半球の大きさは70万kmもあり、他の天体と比較にならない大きさです。

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金星と地球の気圧は違う?

次に金星と地球の気圧の違いを見ていきましょう。

地球気圧は1気圧です。

そして金星の気圧は90気圧です。

金星と地球の間にはい気圧に大きな違いがありました。

金星の気圧は地球の90倍もあり、これは地球の水深900mの圧力と一緒です。

金星はこれほど圧力が高いため、金星の調査に送り込まれた探査機は金星の地表にたどり着く前に高い圧力で潰されてしまいます。

しかし金星の地表から50km上昇すると、気圧は地球と同じくらいまで下がります。

金星の重力は地球と違う?

今度は金星と地球の重力を比較します。

地球上での重力とは、物体が地面に近寄っていく現象やそれを引き起こす力のことです。

そして物を持ったときの重さを作る原因になります。

金星の地表の重力は8.87で、地球の9.807とほとんど変わりありません。

これなら宇宙飛行士が金星に近づけば簡単に金星に上陸できそうですが、金星は地球よりも太陽に近いため温度が上昇しています。

そして気圧が高すぎて人の体を簡単に押しつぶす力があるので、金星に人が降り立つことは困難です。

まとめ

金星と地球は、双子と言われるほど良く似た惑星です。

大きさや重力など似ている部分は多くありますが、気圧や気温に大きな違いがあります。

金星の気温は生き物が暮らすのに適していません。

そして気圧が高いのも、適さない要因になります。