金星は地球よりも太陽に近い内側の軌道をめぐる内惑星で、どの位置にあるかで地球から見える金星の大きさや明るさは変わります。

そして金星は地球から太陽に近いので、その姿は真夜中には見えず明け方と夕方しか見るチャンスはありません。

そしてまた金星は、月と同じように満ち欠けをします。

このように金星は見え方が色々変わるのですが、今回は金星・地球・太陽の位置関係による地球からの金星の見え方の違いについて説明します。

金星の内合と外合って何?

天文学などの世界では、2つの天体が地球から見てほぼ同じ位置にあることを「合」と言う言葉で示します。

特に太陽系の惑星などでは、ある天体が太陽と同じ位置にある状態を示します。

そして水星や金星のような内惑星は「内合」と「外合」に分けることができます。

地球は太陽の周りを365日かけて1周し、金星は225日で1周します。

それぞれの惑星が公転しているときに、太陽・金星・地球の順で一直線に並んだとき、これを「内合」と言います。

内合のときは金星が地球に一番近づくので、その距離は約4000万kmまで近づきます。

内合から約10ヶ月経つと、今度は金星・太陽・地球の順で一直線に並びます。

これを「外合」と言います。

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外合では金星が地球から最も遠ざかった状態になり、その距離は約2億6000万kmも離れます。

外合のときは金星に太陽の光が月の満月のときのように当たっているのですが地球からの距離が遠いため、大きさが小さく光も弱くなります。

しかし外合がすぎて金星が地球に近づいてくると直径が大きくなってきますが、太陽の光が当たらない部分が地球から見えるようになるので金星は欠けて見えます。

そして内合の頃になると金星の直径は大きくなり欠けている部分もなくなりますが、影の部分を地球に向けるので一時的に金星は暗く見えます。

 

まとめ

金星の内合と外合について説明しましたが、ご理解していただけましたでしょうか?

金星と地球はどちらも太陽の周りをそれぞれ違う速度で公転し、一時的に太陽と地球と金星が一直線に並ぶ事があります。

このときに金星が太陽ようの向こう側に位置することを外合、地球と太陽の間にある時を内合といいます。

内合と外合の間の期間には金星が満ち欠けするので、見える大きさや明るさにも変化が起こります。