5~6等級と明るく、惑星と呼べるほどの大きさを持つ「ガリレオ衛星」
地球上から望遠鏡でも観測することができます。

今回は木星の衛星の動きについてご紹介したいと思います。

木星のガリレオ衛星の動きとは?!

木星の四大衛星とも呼ばれる「ガリレオ衛星」ガリレオ=ガリレイが発見した惑星クラスの大きさの衛星です。

木星に近い順からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという名前が付けられています。

ガリレオ衛星は比較的円軌道に近い軌道で公転している規則衛星であり、木星の自転方向と同じ向きに公転しています。

地球と木星が近い位置にあると望遠鏡でも簡単に観測することができます。

太陽‐地球‐木星と一直線に並んだ日が衝と言い、最も地球と木星が近づく日です。

第二の太陽とも呼ばれる木星。

ガリレオ惑星は木星の周りを周っていますが、イオとエウロパとガニメデが一直線に並ぶことはありません。

イオの公転周期は1.76日、エウロパは3.55日、ガニメデは7.16日(カリストは16.69日)1:2:4の尽数関係が成立しており、イオとエウロパが一直線に並ぶ時はガニメデは90度離れ、イオとガニメデが一直線に並んだ時はエウロパが60度か80度離れています。

エウロパとガニメデが一直線に並ぶときイオは木星の反対側にいるということになります。

このような関係をラプラス共鳴といいます。

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ガリレオ衛星以外の木星の衛星の動きは?

円形ではない軌道で回る衛星の事を不規則衛星と呼びます。

木星には不規則衛星も存在しています。

2017年に発見されたワレトゥードー(仮称)という衛星は直径1キロ以下の小さな衛星です。

木星の外側を周っている衛星には木星の自転と反対方向に回る逆行衛星が33個存在しています。

ワレトゥードーはその中を不規則かつ順行しています。

木星を1周するのに1年半かかるワレトゥードーは現在も観測対象とされていますが、衝突して消滅してしまう危険性が指摘されています。

まとめ

イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト(ガリレオ衛星)は円形に近い軌道をもつ規則衛星です。

ガリレオ衛星は木星と同じ向きに公転しています。

公転周期の関係によりイオとエウロパとガニメデが一直線に並ぶことはありません木星の自転と同じ方向にすすむもの、反対方向に進むもの、軌道が円形のもの、不安定なものと木星の衛星は様々な動きをしています。

一部の衛星は衛星同士の衝突によって形成されたのではないかともいわれています。