1610年にガリレオ・ガリレイが見つけたと言われている木星の衛星は4つあり、その中で最も近くを公転している第一衛星「イオ」の次に木星に近いと言われているのが、第二衛星である「エウロパ」です。

木星のガリレオ第二衛星エウロパとはどんな衛星なのか?

エウロパは前述したようにガリレオ衛星の第二衛星と言われ、2007年までに見つかった衛星の中で6番目に木星に近い位置を公転している衛星です。

比較的明るい星のため、双眼鏡でもその姿を観察できます。

その名前の由来はギリシャ神話に登場するテュロスの王女、エウローペーという女性の名前から来ています。

ゼウスに見初められたエウローペーは、白い牡牛に姿を変えたゼウスによってクレータ島へと連れ去られ、そこで本来の姿を現したゼウスと3人の子ども(ミーノース、サルペードーン、ラダマンテュス)をもうけることになります。

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因みに、そのときエウローペーを背に乗せて牡牛が走り回った場所が現在の「ヨーロッパ」になっているといわれています。

木星はギリシャ神話ではゼウスにあたり、またその周囲を公転するガリレオ衛星「イオ」「エウロペ」「ガニメデ」「カリスト」はどれも、ギリシャ神話でゼウスに愛された人物たちの名前を冠しています。

エウロペは公転周期がイオの2倍ガニメデの半分という位置で回っているため、これらの衛星と軌道共鳴状態にあり、強い潮汐力(地球上では潮の満ち引きに影響する力)の影響を受けています。

そんなエウロパは、人類が観測できる天体の中でも比較的近くに位置しており、生命の存在する可能性が高いとのことで、NASA(アメリカ航空宇宙局)による惑星探査計画の有力候補のひとつに挙げられています。

2020年には「エウロパ・クリッター」と名付けられた無人探査機の打ち上げを予定しており、エウロパに生命が存在するかを証明する要素が揃っているのかを調査する、としています。

液体の水や化学物質、エネルギーなどの生命誕生に必要な要素なのだそうです。

まとめ

イオに次いで木星に近いエウロパ。

その全容は未だ謎に包まれたところもありますが、観測により水がある可能性や生命がある可能性など、少しずつその詳細が明らかになってきています。

もしかしたら、人類が月に到達、火星の探査などに次ぐ人類のターニングポイントになる可能性を秘めているのかもしれません。