木星の衛星の内いくつかは大きくて明るいので双眼鏡でも見ることができます。

今回は木星の衛星を双眼鏡で見るためのコツや方法をお教えします。

木星の衛星を双眼鏡で見る方法は?

  • 双眼鏡と望遠鏡のメリット

天体望遠鏡のメリット…木星のしま模様や月のクレーターなど、惑星の表面を大きく拡大して見れる。

双眼鏡のメリット…手軽さ。

自分の手で見たい方向に向けるだけなので、位置さえ分かればすぐに目的の天体を見ることができます。

持ち運びが便利なのも嬉しい点です。

天体用の双眼鏡の価格は1万円~5万円くらいが相場です。

  • 双眼鏡で見れる衛星

双眼鏡で見れる木星の衛星は主に4つ。

ガリレオ衛星と呼ばれるイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと名付けられた5~6等級の明るい星です。

イオとエウロパは軌道を回る動きが早いので衛星が移動する様子も見ることができます。

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木星の衛星が見れる双眼鏡の倍率は?

木星の衛星が見れる双眼鏡を選ぶ際には「倍率」と「対物レンズ口径」に注目してください。

双眼鏡の倍率は6~10倍が主流です。

木星のガリレオ衛星は7倍の双眼鏡で見る事ができます。

対物レンズ口径は30~50mmが主流で、口径が大きいほど光を集める能力が高くなりますが本体が重くなってしまいます。

5~6等級のガリレオ衛星は42mmほどあれば見ることができます。

数時間観察する際は手で双眼鏡を持つと疲れたり、手ブレが発生するので固定できる三脚があると便利です。

衛星は小さく、じっくり見ないと識別が難しいので三脚に固定できるタイプのものを買った方が間違いないでしょう。

固定できるかどうかは双眼鏡本体に固定穴があるかどうかで判別できます。

三脚もガタガタせずしっかりとしたものを選びましょう

木星と地球の距離が近づく衝の日は特に見えやすくなります。

年に1回あります。

最近だと2018年5月10日。

次回は2019年6月11日、地球に最も近づくのは6月12日の24時~25時ごろ。

2020年は7月14日、地球に最も近づくのは15日の19時頃です。

まとめ

双眼鏡で見れる木星の衛星はイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つ。

木星の衛星が見える双眼鏡の倍率は7倍からです。

対物レンズ口径は42mm~大きいレンズだと重くなるので三脚があると便利。

観測する日はよく晴れた日を選びましょう。

スモッグの少ない山の上などは特に見えやすいです。