ガス惑星である木星。
その成分の71%は水素だと言われています。
もしも木星に火をつけたら爆発してしまうのでしょうか。
今回は木星に火をつけたらどうなるのかをお教えします。
木星に火をつけたら爆発するのか?
木星には陸地が存在せず、惑星全体がガスで出来ています。
ガスの成分は水素が71%、ヘリウム24%、その他5%。
大気にはメタンや水蒸気、アンモニアや珪素化合物が含まれています。
ヘリウムは火に反応しませんが、水素は火をつけると爆発します。
水素爆発という言葉もある程です。
木星に火をつけることができたら爆発するのか。
答えは「爆発しません」!
何故かというと水素爆発には水素と酸素が必要だからです。
木星には大気中に含まれる少量の酸素しかありません。
なので火をつけたとしても爆発はしません。
では核爆弾を落としたら爆発し、太陽のように燃える惑星になるのでしょうか。
これも答えは「爆発しません」太陽のように核融合反応を起こすには原子の核と核を圧縮する必要があります。
木星では圧力が不足しているため核爆弾を落としても核融合反応は起こりません。
小規模な爆発は起こるかもしれませんが、すぐに鎮火してしまいます。
木星を爆発させるには○○が必要?!
木星を爆発させるには莫大なエネルギーが必要とされます。
2016年に300mクラスの小惑星が衝突し、大爆発を起こしました。
地球から観測したら小さな発光が起こっただけですが、周辺数千キロに影響が及ぶほどの大規模なものだったそうです。
ガスできた木星ですが、重力が大きいため、小惑星が飛び込んだ際の衝撃は壁に激突するようなものになります。
衝突した小惑星は木星の表面に達した後1~2秒爆発しますが、小惑星の方が燃え尽きてしまいそうです。
もしもこの小惑星が地球に向かっていたら地球全体が破壊されていたと言われています。
木星が破壊されるほどの爆発が起こってしまったら地球もひとたまりありません。
まとめ
ガスでできた木星の成分の71%は水素。
だけど酸素がないので火をつけても爆発はしない。
核爆弾を落としても圧力とエネルギーが足りないため爆発はしない(小規模な爆発ならありうる)。
木星を爆発させるには莫大なエネルギーが必要。
2013年にロシアに落下した隕石の大きさは19m。
その爆発エネルギーはTNT爆弾の50万トン分と言われていました。
2016年に木星と衝突した小惑星の爆発はその25万倍のエネルギー量だったそうです。
宇宙の壮大さを感じさせられますね。