近年太陽系の惑星の中でも火星に大きな関心が集まっており、無人探査による火星の調査も様々な国で行われています。
また、有人の火星探査の計画も進められているそうです。
しかし、火星は表面温度からすると、生き物が生存できる環境ではないと考えられています。
では、火星の表面温度とはどのように計算するのでしょうか?
そこで今回の記事では、火星の表面温度の求め方について説明したいと思います。
火星の表面温度の計算方法
近年、世界各国の火星への調査の頻度が上がり、火星について様々なことが分かってきているそうです。
そして、人類が火星に行く上で大きな問題となるのが、大気と温度だといわれています。
火星表面の大気圧は5.6hPaしかなく、これは地球の1/200程度と言われています。
さらに大気のほとんどは二酸化酸素ですが、大気そのものが薄いため温室効果は弱いそうです。
そのため、火星の表面温度はマイナス63℃と低く、赤道直下であれば25℃程度まで上がることがありますが、冬の極地方ではマイナス120℃まで下がることもあると言われています。
実際に火星の表面温度を計算する方法としては、単位面積当たりで火星表面が受け取る太陽エネルギーは、太陽からの距離の2乗に反比例して小さくなるといわれています。
さらに、火星表面に注がれる太陽光の一部は火星表面に反射され、残りは火星表面物質に吸収されるそうです。
この太陽からやってくる光のエネルギーの中で、反射される光のエネルギーが占める割合はアルベドと呼ばれているそうです。
一方で、火星の表面で吸収された太陽エネルギーは赤外線として宇宙空間に放射され、その大きさは火星の表面温度の4乗に比例すると言われています。
このことから、太陽からの距離、火星表面の反射率が分かれば火星の表面温度が計算でき、これによると火星の表面温度はマイナス20℃となるそうです。
まとめ
火星は地球よりも気温が低いといわれていますが、火星には地球と同様に季節の変化と緯度による気候の違いがあり、太陽系の惑星の中では人類が住める可能性が高いと考えられているそうです。
また、火星は大気圧が地球の大気圧の1%未満と低いため、マイナス20℃であってもそれほど寒く感じない可能性があるという研究結果もあるそうです。