火星は、平均気温が-43℃、最低気温-140℃、最高気温20℃と地球と比べるとやっぱり寒いですね。
でも火星の大気の大部分は二酸化炭素です。
二酸化炭素といえば、地球では温暖化の犯人のように扱われていますが、二酸化炭素があっても火星の温度は低いままです。
今回は、火星が寒いのはどうしてなのか、について紹介します。
火星は寒い星なのか?その理由は一体何!?
火星の大気の成分は、二酸化炭素が95%、窒素が3%、1.6%がアルゴンで酸素はほとんどないに等しい量です。
二酸化炭素は熱を吸収しやすい物質であるのにもかかわらず、気温が上がらない理由は大きく分けて2つあります。
一つは太陽からの距離が遠いことです。
地球-太陽間と火星-太陽間の距離比較すると、約1.5倍の距離があります。(平均距離で換算)
太陽の力が巨大でも距離があるとあたためにくくなるということはあります。
もう一つは、火星の大気が薄いことです。
この大気が薄いことが、火星が寒いことの大きな原因です。
では、大気が薄いとどうして温度があがらないのでしょうか。
火星の大気圧は地球の約1%と極めて低い状態です。
大気があれば、温室のように太陽の熱で暖まった気体が熱を奪われずに保温することができます。
これを温室効果と呼んでいます。
火星には温室効果が全くないといってよい状態なのです。
地球では逆にこの温室効果などで、地球温暖化といわれています。
もし、火星に大気があった場合、火星の気温は0℃を超えます。
万一水が存在していた場合、氷から水の状態へと変化しますので、液体としての水が確認できたかもしれません。
事実、火星の極地にはドライアイスと思われる二酸化炭素の凍った状態が存在しているといわれています。
火星にもかつては厚い大気が存在していたようです。
大気が失われてしまった原因は火星の重力が弱いせいで、様々な不具合があったことが原因ではないかと推察されています。
まとめ
火星の平均気温は日本の観測史上の最低気温に近い数字です。
これは、相当寒いですね。
人口が増え続けているため、火星移住計画が検討されているようですが、寒いということは大きな障害になりそうです。