惑星は、自ら回転しながら太陽の周りをまわります。

そのため地球では、春夏秋冬といった四季を感じることができます。

そして、同じ地球の中でも赤道に近い場所では熱く、そこから離れるほどに気温はさがり北極南極は極寒です。

金星は惑星の中でも、見た目はとても地球に似た星です。

太陽からの距離も、宇宙目線でいえば地球と一番近いです。

しかし、人は見た目で判断できないと同様、地球と金星の中身の違いは明らかです。

地球の北極は寒いですが、金星の北極はいったいどんな状態なのでしょうか。

金星の気温ってどのくらい?北極の温度は?

金星は、地球よりも太陽に近い軌道を描く惑星です。

一番太陽に近いのは水星です。

理屈では、太陽に近ければその分太陽の熱に近づくのだから、気温は高くなるのでは?

と思いがちです。

実際にはどうでしょうか。

太陽に一番近い水星は、太陽のあたる日中の最高気温がおよそ430℃です。

しかし、夜になれば太陽の熱が一気に逃げていき-180℃にもなるといいます。

ではそんな水星と地球の間の場所にある金星はどうでしょう。

金星は、なんと最高でおよそ500℃と、太陽により近い水星を上回る高温なのです。

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しかもこの温度は、夜であろうと下がりません。

さらに、実は金星の上空には分厚い雲があり、太陽の熱はこの雲に妨害されほとんど金星には影響されません。

なぜこのような温度なのかといえば、金星の大気に原因があります。

金星の大気のほとんどは、地球でも温暖化現象と問題視されている二酸化炭素なのです。

さらに気圧が異常に高いことなども加わり、このような灼熱となっているわけです。

そして、もうひとつ地球では考えられないことがあります。

地球では、北極南極にいくほど温度は下がるのが常識ですが、金星の空の上では北極南極だけが他の周辺よりもおよそ20℃も温度が高くなっているのです。

これは、長い年月をかけて研究された結果、その部分に圧縮加熱現象という、空気が気圧によって圧縮されて気温が上がるといったことが起こっているためだと判断されました。

このように、見た目は地球とほぼ同一な金星ですが、温度の面では全然違うのです。

一説では、実は金星は宇宙レベルのはるか昔、今の地球と同じ内面をもっていたともいわれています。

とても長い年月をかけ、今のような過酷な状態をもつ惑星へと変化したというのです。

これは、単なる一説にしか過ぎませんが、今現在地球が抱える問題をみてみると、温暖化現象などはもしかしたら金星のような変化の始まりが地球に訪れていて、金星は地球の未来の姿なのかもしれないとも考えさせられます。

まとめ

金星は地球とよく似た大きさで太陽からの距離も近い惑星ですが、温度を調べてみるとはるかに違いがあり、二酸化炭素からなる大気の温室効果で500℃もなる気温になっています。

さらに、北極南極での上空は圧力により空気が圧縮され周囲よりも気温が高くなる現象がみられます。