金星は、わたし達が住む地球と似たところが多く、双子惑星と称されております。
金星にも、地球と同じような自然環境があるのでしょうか。
わたし達が暮らすには、まず水が必要になりますが、水は存在しているのでしょうか。
もし、水が無くなってしまったとしたら、その理由は?
詳しく調べてみたいと思います。
金星に水は存在したの?
まず、金星に水は存在するのかについてですが、答えは、ノーです。
金星は、大きさ・質量・重力等、すべてが地球と似ているため、地球同様の自然豊かな環境があるのではないかと思われがちですが、金星の平均表面温度は400℃を超す灼熱の温度をもつ星になります。
この温度では海や川は存在できず、水が地表に残ることもありません。
ちなみに、金星に水が存在したのは、金星ができて間の無いころ、およそ40億年以上も前の話になります。
金星に水が無くなった理由は?
なぜ、金星に存在した水が無くなってしまったのか?
それは、太陽にありました。
太陽に近い場所に位置する金星は太陽の熱を直接浴びます。
わたし達が真夏の厳しい暑さの下で、長時間立っていると、身体中の水分が失われ、体力を消耗してしまいます。
それと同じことが金星に起こったのではないでしょうか。
太陽の熱を浴び続けることで海水が蒸発し、その海水に含まれていた二酸化炭素が空気中に流れ出し、温暖化現象を招きました。
この状態が長く続くと・・・、誰もが想像する通り、金星に存在したすべての水分が蒸発し、金星には1滴の水も無くなってしまったということですね。
水は水蒸気となり、高層大気に運ばれますが、その水蒸気は紫外線によって酸素と水素に分解されます。
結果、ほとんどの水素が宇宙空間へと消えていき、金星には1滴の水蒸気も残っていないと考えられます。
まとめ
金星は太陽に近く、水が蒸発してしまったために、現在、水は存在しません。
太陽系の惑星の中に、もう一つ、水が存在しない惑星があります。
それが、太陽からもっとも遠い場所にある火星になります。
火星は、太陽との距離が遠いのに、なぜ、水が存在しないのか?
それは、火星の大気圧に原因があります。
反対に、水が存在する太陽系の惑星は、木星・土星・海王星・天王星になります。