地球の内部構造は、推定によってさまざまな場所で公表されてはいますが、あくまでも推定と言わざると得ません。
なぜなら、未だ地殻と呼ばれる一番上の表面辺りでさえ、人類は掘りぬくことができていないので、厳密な地球の中心を知ることができていなのです。
ですが、それもそのはず、地球の内部を掘り進めることは高温との戦いになり、今現在の技量では断定することができず、推定としか言えないのです。
それでも、推定されている地球の内部は「地震波」と呼ばれる地震が起こった際に計測される道具を使い、これにより内部はもちろん、地震の揺れや震源地を割り出しております。
それにより、地球の中心にはマグマが存在することが明らかになり、なぜこのマグマが、ずっと冷めることがないのか見ていきましょう。
地球のマグマが冷えない謎とは?
マグマと言うと確かに高温をイメージしますが、あまりに壮大すぎてイメージが付きにくいかもしれません。
なので、もっと身近なもので魔法瓶と考えて見てください。
魔法瓶は熱さを逃がさず、また冷たいものは冷たさを保つものとして利用される人も多いと思います。
この魔法瓶の原理といて、熱が逃げてしまう仕組みとしては、空気があると熱の移動により冷めていくので、熱を逃がさないため真空状態にすることで、外に逃げてしまう熱を防いでおります。
また、これだけでは防げない場合もあります。
ストーブに直接手をかざしてみると暖かく感じますよね。
それは空気が温められて、暖かく感じているわけではなく直に当たっているから暖かく感じるわけです。
よって魔法瓶も熱を反射するように、鏡の状態にすることで、その熱を反射し、常に暖かさや冷たさを維持できているというわけです。
魔法瓶の保温や保冷の仕組みはこのようになっておりますが、それでも半日もたてばその温度は変化していきます。
では、地球のマグマはなぜ冷えないのでしょう?
地球の中心の温度は5000℃と言われ、鉄により構成された内核と外核からできております。
地球ができてから46億年もの月日が流れ、いかに高温を維持していようと魔法瓶であれば、その熱は冷めてきてもおかしくないと思われてきました。
ですが、マグマの温度は今もそれほどかわらず46億年たった今でも500℃ほどしか下がっておりません。
マグマの熱は、マントルの移動に関係しており、コアに近いマントルほど軽くなり、地表に近いほど重くもなり沈んでいきます。
この運動により、熱を逃がしていると言われております。
まとめ
この運動で徐々にではありますが、マグマは冷えてはおります。
ですが、地球の中心が冷えていくにはまだ100億年以上の月日を要すると言われております。