人類は最初に銅、次には鉄を使うことによって文明を発達させてきました。
その後は貴金属も増えて、金やプラチナなども今や生活に欠かせないものとなっています。
地球にはどんな金属がどのような割合で存在しているのでしょうか。
今回は地球上にある、金属の割合について紹介します。
地球にはどんな金属がどれくらいの割合であるの?
地球は大きく分けて3つに分かれています。
地殻、マントル、核の3つです。
それぞれ、組成が違っています。
地殻は、私達が住む地表を含んでいます。
地殻は、多く含まれている元素を多い順に挙げていくと、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウムの順になります。
この中で金属としてはアルミニウムと鉄が多いことがわかります。
マントルは、地表と同じように岩石主体の組成になっていますが、多い順に並べるとマグネシウム、ケイ素、鉄、カルシウム、アルミニウムの順になります。
地殻と違うのは、マグネシウムが多く含まれていること、鉄とアルミニウムの順番が逆になっていることです。
核は、内核と外核に分かれています。
外核はほぼ鉄とニッケルでできているといわれています。
硫黄と酸素もわずかながらあるのではといわれていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
外核は粘り気の少ない流体であり、流れることによって地球の磁気ができたといわれています。
一方の内核もまた、鉄とニッケルが主な組成であると考えられています。
内核の場合は、固体化されているといわれており、外核との接点の部分が少しずつ固体化されている可能性があります。
いずれにしても、核は地球の奥深くにあるため、直接確認できないのであくまで予想ということになります。
これらを全部合わせて、多い順に並べると、鉄、酸素、ケイ素、マグネシウム、ニッケルの順になります。
金属の割合としては、鉄が約35%、マグネシウムが約13%、ニッケルは約2.4%になります。
まとめ
地球に最も多い金属は鉄ということです。
考えてみると、私達の周りにある鉄は非常に多いですね。
しかし、私たちの住む地表には、アルミニウムが最も多いのです。
実はアルミニウムはボーキサイトとして存在しているので、簡単には、人間には利用できなかったようです。