木星はガス惑星と呼ばれていますが全てがガスで出来ている訳ではありません。
最初に氷と岩石で形成された核ができ、そのまわりに塵やガスが集まって木星となった言われています。
今回は木星の核についてご紹介します。
木星の核の成分とは?!
木星の一番外側は1000㎞もある大気の層。
その下に厚さ20,000㎞に及ぶ液状の金属水素とヘリウム混合体で出来た海があります。
300万気圧という莫大な圧力により水素が液体となっています。
現在の科学では木星の圧力で破壊されてしまうため、この海まで到達できていません。
更にその下には液体金属水素の層があり、厚さ40,000㎞、温度20,000度もあります。
莫大すぎていまいち想像がつきませんね。
そしてさらに下に岩石状の中心核が存在すると言われています。
中心核の成分はケイ素などの岩石質ではないかと言われていますが、その構造は未だはっきりと分かっておりません。
中心核の圧力は4500万気圧、中心温度は36,000度ほどではないかと言われているので中々耐えうる探索機が作られないのでしょう。
木星の核の大きさは?!
木星はとても大きく、地球1,300個分がすっぽり収まってしまうと言われています。
表面はガスの塊ですが、地球と全く異なる気圧や激しい嵐、アンモニアの大気があるため内部の探索は難しいと言われています。
なので木星の核についてはいまだ研究段階です。
重力測定から予想された木星の中心核の大きさは地球の10~45倍の大きさだと言われています。
中心核という言葉から地表のようなものを想像しますが、中心核があると思われる場所は36,000度にも及ぶ超高温なので、液化している可能性もあります。
一説には木星には核が無く、太陽が作られた直後にガスと塵の粒子が圧縮されて作られたというものもあります。
木星の研究はNASAの探索機ジュノーを中心に行われています。
まとめ
木星の中心核は研究段階なので詳しいことは分かっていません。
木星の中心核の成分はケイ素などの岩石質ではないかと言われています。
重力測定から割り出された木星の核の大きさは地球の10~40倍。
木星には核が無いという説もあります。
中心核があったとしてもとても生物が耐えられない圧力と温度を持っているので、私たちが認識している地面とはまったく別のもののような感じがしますね。
まだ未知なる部分が多い木星。
科学の進歩によって明らかになっていくといいですね。