地球には、磁場があります。

しかし、火星には磁場がないのです。

磁場がないことが今の火星の環境に大きく影響しています。

また、元々火星にも磁場があった、ということはわかっています。

今回は、なぜ火星の磁場は無くなってしまったのか、今でも磁場がないのかについて紹介します。

火星 磁場がない なぜ

火星には磁場がない?もともとなかったの?どうして無くなったの?

かつては火星にも磁場があったことがわかっています。

それは、現在、惑星レベルでの磁場は存在しなくても、局所レベルでの強い磁場が存在しているからです。

それでは、なぜ火星の磁場は無くなってしまったのでしょうか?

地球に磁場があるのは、地球の中心に核があって、その外核が金属を含んだ流体で、地球の自転の影響などで回転しているからです。

地球はまだ内部の温度が高いため、このように金属流体が存在して回転するために電流が流れ、電磁石のようになります。

これをダイナモ効果と呼んでいます。

自転車についているライトをつけるために発電するものもダイナモといいます。

この磁石は地球全体を覆っています。

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火星で、磁場が無くなった原因に関しては、今でもこうだ、といったことはわかっていません。

しかし今現在いわれているのは、球体が地球よりも小さいため、核の冷却が大きくすすんで金属を含む外核が回らなくなったため、ダイナモ効果がなくなってしまったと考えられています。

ですから今でも磁場は存在しないのです。

磁場がないことが火星の環境に大きな影響を与えています。

かつて、磁場があったころには火星にも水があったのではないかとさえいわれているのです。

磁場がないと太陽からの「太陽風」と呼ばれるプラズマ(プラスやマイナスの電気を帯びた気体)が飛んできて、大気を飛ばしてしまうのです。

大気が無くなってしまうと、いずれ水も無くなってしまいます。

まとめ

火星の磁場が消失したのは、今から約41億年前といわれています。

私達は日常生活のなかで磁場を意識するのは、方向がわからなくなったときくらいではないでしょうか。

しかし、この磁場があるおかげで、有害な太陽風から守ってもらっているのです。

火星を見ると地球の未来が少し見えてきます。

地球も同じ道をたどらないことを祈るのみです。