木星の衛星の数は確認されているだけで79個。

未だに発見されていない衛星もあると言われているので実際の数は未知数です。

なぜ太陽系の惑星の内木星だけがこのように大量の衛星を持っているのか。

今回はその理由をご紹介します。

木星の衛星が多い理由は形成時にあった?

そもそも衛星とは惑星(今回は木星)や準惑星の周りを公転する天然の天体のことです。

衛星ができる理由は大きく分けて3つ。

惑星の形成時に残ったもの、小惑星などを捕獲したもの、惑星同士が衝突したものの破片。

木星の衛星は「形成時」と「捕獲」によってできたと言われています。

木星の衛星が多い理由はなんでしょうか?

太陽が誕生した際に宇宙に漂っていたガスや塵が引きつけ合って巨大なガスの渦巻きとなりました。

渦巻きの中に小さな塊がたくさんできてきて、塊同士は衝突して混ざり合い、さらに大きな塊へとなっていきました。

比較的重い塊は太陽の近くに、軽いガスが集まってできた塊(ガス惑星)は太陽より遠くに位置し、木星や土星となりました。

ガス惑星である木星がが形成される過程で残ったものが円盤状の物体として残り、それらが集まって衛星が形成されたと言われています。

木星の近くにあるガリレオ衛星は木星になれなかったものだと言われています。

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木星の衛星が多い理由は質量と重力が関係していた?

木星の衛星の数が多い理由は質量と重力に関係があると言われています。

木星の質量は太陽系の惑星の中では一番大きく、1.898×10^27kg。地球の質量の約318倍です。

それだけの質量があるので木星が形成される際に周惑星円盤が作られ、衛星形成がされやすい状態となったからです。

木星が形成された後も近くにあった小惑星などの小天体を衛星として捕獲することができたからだと言われています。

もう一つは重力です。太陽から遠いため重力圏が広い木星は太陽系外縁部からの小惑星を重力で引きつけます。

き寄せされた小惑星は消滅したり衛星の基礎となったりします。

もしも木星がなかったら地球に巨大隕石が降る可能性が1000倍以上に上がると言われています。

奇跡の星と言われる地球が未だに存在できるのは木星があるおかげなんですね。

まとめ

木星の衛星の数が多い理由は質量が大きいので小天体を捕獲しやすいためです。

木星形成時に周惑星円盤が作られたので衛星形成がされやすかったためです。

太陽から遠いため衛星の基礎となる小惑星を引き寄せやすいため土星も上記と同じ理由で衛星の数が多いです。

ちなみに土星の衛星の数は65個です。