地球の衛星である月が地球の周りを公転するように、木星の衛星は木星の周りを公転しています。
大小さまざまな大きさの木星の衛星はどのような周期で公転しているのでしょうか。
今回は木星の衛星の公転周期についてご紹介します。
木星の衛星の公転周期のメカニズムとは?
1610年にガリレオガリレイが4つの木星の衛星を発見し、木星に近い順から番号が振られました。
1イオ 公転周期1.76日
2エウロパ 公転周期3.55日
3ガニメデ 公転周期7.16日
4カリスト 公転周期16.69日
この4つの衛星のことをガリレオ惑星(四大衛星)と呼びます。
ガリレオ惑星は月と地球の関係と同じで、常に相手に同じ面を向けて回転をしています。
イオとエウロパとガニメデは公転運動を行う際に互いに規則的・周期的に重力を及ぼし合っています。
その結果3つの衛星の公転周期が簡単な整数比になり、1:2:4と表す事ができます。
木星の衛星は79個確認されていますが、名前のついていないものや途中で見失ってしまったもの、公転周期が分からないものもあります。
名前がついている衛星で公転周期が分かっているものを短いものから順に並べていきます。
木星の衛星の公転周期一覧
- メティス 公転周期0.294日 (7.08時間)
- アドラステア 0.298 (7.11時間)
- アマルテア 0.498 (11.92時間)
- テーベ 0.674 (16.23時間)
- イオ 1.76
- エウロパ 3.55
- ガニメデ 7.154
- カリスト 16.68
- テミスト 129.82
- レダ 238.82
- ヒマリア 249.72
- リシテア 256.99
- エララ 257.98
- ディーア 287.93
- カルポ 458.62
- エウポリエ 538.77
- テルクシノエ 597.60
- エウアンテ 598.09
- ヘリケ 601.40
- オーソシエ 602.61
- イオカステ 609.42
- アナンケ 613.51
- プラクシディケ 613.90
- ハルパリケ 624.54
- ヘルミッペ 629.80
- スィオネ 639.80
- ムネーメ 640.76
- ヘルセ 672.75
- アイトネ 679.64
- カレ 685.32
- タイゲテ 686.67
- カルデネ 699.32
- エリノメ 711.96
- アエーデ 714.65
- カリコレ 717.80
- カリュケ 721.02
- エウリドメ 723.35
- パシテー 726.93
- キュレーネ 731.09
- エウケラデ 735.19
- ヘゲモネ 745.50
- アーケ 746.18
- カルメ 747.00
- イソノエ 751.64
- パシファエ 764.08
- シノーペ 769.77
- スポンデ 771.60
- アウトノエ 772.16
- コレー 776.02
- カリロエ 776.54
- メガクリテ 792.43
一番公転周期が短いのはメティスの7.08時間。
一番長いのはメガクリテの792日(2年1か月)。
まとめ
一番最初に観測されたガリレオ衛星の周期はイオ 1.76日、エウロパ 3.55日、ガニメデ 7.16日、カリスト 16.69日。
イオとエウロパとガニメデは公転周期が簡単な整数比になり、1:2:4と表す事ができます。
木星の衛星で一番公転周期が短いのはメティスの7.08時間、長いのはメガクリテの792日(2年1か月)、木星から遠くなるほど周期が長くなる事が多いようです。
同じ木星を周っているのにこんなにも周期が違うのはなんだか不思議ですね。