重力加速度とは何を表すものかご存知でしょうか?

物体に働く重力によって生じる加速度のことで、重力を物体の質量で割った値になります。

例えば、高い位置からボールを静かに手から離すと、当然ボールは下へ落ちていきます。

これは地球から受ける万有引力と地球自転による遠心力の合力である重力によるものですが、この時ボールは加速しながら落ちていくのはご存知かと思います。

この加速度のことを重力加速度というのですね。

地球の場合はその大きさが9.8メートル毎秒毎秒( m/s2)で、場所に関係なく常に一定となっています。

これは、落下中1秒間に増す速度が9.80m/sであることを表しているのですね。

ところでこの重力加速度ですが、太陽系の惑星それぞれ頃なる値があることは想像できますよね。

地球に最も近く、質量や直径,密度などのデータがほぼ同じくらいで『双子惑星』とも呼ばれる金星はどうでしょうか?

重力加速度の計算式を使って導きだしてみました。

金星の重力加速度の求め方をご紹介!!

重力加速度の計算式はg=G×m/rの2乗(G:万有引力定数,m:惑星の質量,r:惑星の半径)となるそうです。

この式を利用して、金星の重力加速度を導き出しましょう。

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万有引力定数(G)は6.67×10の-11乗、金星の半径(r)は6052×10の6乗(m)、質量(m)は4869×10の24乗(㎏)ですので、これを式に代入すると、8.87メートル毎秒毎秒となります。

地球と似ているといわれるだけあって、重力加速度も近い値ですね。

まとめ

いかがでしたか?

物体を落下させたりした時、加速がどんどんついてくるのは、重力加速度が関わっていたのですね。

ちなみに重力加速度と加速度の違いですが、加速度が物体に何らかの力を加えた時に生じるものに対して、物体に加える力が重力のみである場合に生じるのが重力加速度になります。

物体を高いところから自然に落とした時に生じるのが重力加速度ですが、加速度を生じさせる力は重力以外にもたくさんあるということなのですね。