地球の周りをまわっている「月」は、地球に一番近い天体でいて、私たちの身近な存在として知られています。
その距離に変化があると思いますか?
実は、地球と月の距離は常に一定ではありません。
常に変化があるのです。
今回はその両者の距離の変化についてご紹介します。
地球と月の距離は常に変化している!?
月と地球の距離は約38万kmですが、実は地球と月の距離は毎年約3cmずつ離れているのです。
この原因は月と地球の影響する力が作用して地球の自転の速度が遅くなることが原因です。
このことから、もともとは地球と月の距離はもっと近かったということがわかります。
研究の結果では45億年も前に地球と月が生まれた時、地球と月はとても近い距離にあったと想像されます。
ですが、現在と同じように3cmずつ離れていたのかどうかはわかっていません。
地球と月との距離を測るには両者の正確な位置や動きを測定した上で、公転している軌道を調べます。
例えば木星がどれくらいの日をかけて太陽を一周するのかといった具合です。
これを「ケプラーの法則」と呼び、月が地球の周りをどれだけかけて一周するのか調べることで両者の距離がわかるのです。
さらに、アポロなどが月に設置した鏡にレーザー光線を当てて距離を調べるという測定方法も合わせて地球と月との正確な距離を求めます。
さらに今後の推測としては、地球と月はこのまま1年に3cmずつ離れていきますが、それは永遠ではなくある程度の距離まで離れたら地球の自転の速度と月の公転の速度が同じくらいの早さになるそうです。
その状況になると、月は止まるといわれています。
さらにその後は地球に向かって近づいてくるといった研究結果も報告されています。
ただ、この動きの変化にはとほうもなく長い歳月を要します。
それでも地球と月の距離の関係はこれからも長い時間をかけて変化していくことでしょう。
まとめ
地球と月の距離の変化は常に起こっているのです。
今現在では地球と月は毎年3cmずつ離れていますが、両者の影響力によるものなので今後もそれが続く保障はなく、月が止まることも近づくことも考えられます。