太陽系には、太陽を中心にして回っている8つの惑星があります。
惑星の大きさは、もっとも大きいのが木星、次いで土星、そして、天王星は3番目に大きい惑星です。
天王星の自転軸は、他の惑星と違い傾きがあるのなどの特徴で知られていますが、ここでは、天王星の自転周期と公転の周期についてご紹介します。
天王星の自転周期と公転の周期とは?
自転というのは、自分が回転することを意味しますが、自転周期は、自転する主な惑星が自転軸の周囲を一周するのにかかる時間のことで、天体の内側の軸の周囲をまわる時に要する時間を指します。
公転周期は、母天体の周りを一周するときにかかる時間のことです。
この公転周期については、日本語で起動周期ともいわれています。
例えば、地球も自転をしながら公転をしていて、地球の公転周期はであれば1年かかります。
では、天王星の自転周期と公転周期を他の惑星と比較しながら見てみます。
- 地球:自転周期(km)24時間・公転周期(AU)1年
- 水星:自転周期(km)58日と15時間30分・公転周期(AU)0.2年
- 金星:自転周期(km)116日と18時間0分・公転周期(AU)0.6年
- 火星:自転周期(km)24.6時間・公転周期(AU)1.9年
- 木星:自転周期(km)10時間・公転周期(AU)11.9年
- 土星:自転周期(km)10.2時間・公転周期(AU)29.5年
- 天王星:自転周期(km)17.2時間・公転周期(AU)84.3年
- 海王星:自転周期(km)16.1時間・公転周期(AU)165.2年
上記の数値を見ると、公転周期は規則的な数値ですが、それに比べると自転周期はかなりばらつきがあります。
天王星は、自転速度が17時間2分、公転周期は、84.3年です。
天王星は、地球の約4倍の大きさで衛星の数は27個あります。
この天王星の大きさと、太陽からの距離もあって、一度は、木星型惑星の分類に入っていました。
ところが、探査機ボイジャー2号の観測で、天王星には、想像以上にメタンや水が凍った状態であることが判明し、その後、木星型惑星にはさらに巨大ガス惑星と巨大氷惑星が分類されるようになりました。
そして、天王星は、巨大氷惑星として新しく天王星型惑星と呼ばれるようになったわけです。
また、公転しているのは惑星に限ったことではありません。
衛星はもちろんのこと彗星や小惑星など、これらの天体にもしっかり公転周期があります。
まとめ
天王星は、天文学者が、星の距離を測ろうとして偶然に見つけた星です。
その時はまだ彗星と思われていましたが、その後の観測によって他の惑星と同じく太陽の周りを回っていることが確認されて、太陽系の惑星として発表された天体なんですね。
では、天王星の自転周期と公転周期についてまとめました。
- 自転周期は、天体の内側の軸の周囲をまわる時に要する時間
- 公転周期は、母天体の周りを一周するときにかかる時間
- 天王星:自転周期(km)17.2時間・公転周期(AU)84.3年
天王星には、リングがありますがその数は11本あります。
そのリングも天王星と同じく傾いているのも、また天王星の不思議さかもしれません。