太陽に近い順番でいくと7番目になる天王星。
天王星には、まだまだ解明されていない謎があるといいます。
そこで、天王星は、いったいどんな惑星なのか。
天王星の特徴についてご紹介します。
天王星はどんな惑星?謎が多い天王星の特徴は?
天王星は、昔からその存在は何度か発見はされていたものの、天王星が惑星であることはなかなか確認されず、1781年にイギリスの天文学者によって、ようやく天王星が動く惑星であることがわかりました。
天王星に行った宇宙船は、探査機となるボイジャー2号のみといわれていますが、望遠鏡を使った方法で初めて観測された惑星も天王星です。
天王星は、他の惑星の大きさで比較すると、3番目に大きな惑星で直径が約51,000km、地球の約4倍もの大きさがあります。
ちなみに、一番大きいのが約143,000kmで地球の約11倍にもなる木星です。
2番目が土星で約120,500km、地球の約9.4倍にもなります。
天王星は、地球のような岩石や金属で構成された惑星ではなく、メタンやアンモニアなど、氷や水で作られている惑星です。
天王星は、英語で<Uranus(ウラナス)>となりますが、天王星が青緑色に見える惑星であることから、ギリシャ神話に登場する天空の神の<ウーラノス>にちなんで<Uranus(ウラナス)>となったわけです。
この天王星が青く見えるのは、メタンや水などが赤い光を吸収する特徴があり、それが青色の光を強く反射しているからです。
天王星の平均温度は、地表面で-205℃。
もっと低い所では-224℃とかなり低温になりますが気温については謎もあります。
天王星は、太陽の光を受けているところよりも、本来温度が低いはずの赤道周囲の方が気温が高いことがわかっています。
その原因についてはまだ解明が進まず天王星が謎の一つといわれています。
そして、天王星の特徴といえば、傾いたまま自転していることです。
これは、天王星が作られた時に、ものすごい大きな天体と衝突してしまったことで倒れたことが原因と考えられています。
自転の傾きは98度で、傾いているというよりもほぼ横倒しになっているのが特徴です。
見ようによっては、くし刺しされただんごが、軌道面をコロコロと転がるように見えます。
実は、太陽系の中には、天王星のように傾いた惑星があります。
それが金星です。
金星の場合は、ほぼ上下が逆さまで177.4度も傾いている惑星です。
金星がこれほど傾いたのも、とても大きな天体がぶつかったことで自転軸が倒された可能性が考えられるようです。
まとめ
天王星には、液体のダイヤモンドの海があるとも言われていて、そんなところもロマンがあふれる謎の惑星です。
では、天王星についておさらいしておきましょう。
- 天王星は3番目の大きさで、直径が約51,000km、地球の約4倍
- この天王星が青いのは、メタンや水などが赤い光を吸収することで、青色の光を強く反射しているから
- 温度は、地表面で-205℃。もっと低い所では-224℃
- 天王星の大きな特徴は、傾いたまま自転していること
- 傾いた惑星は他にも金星がある
天王星は場所がわかっていれば、双眼鏡でも簡単に見つけられるので、ぜひロマンあふれる天王星をじっくり見上げてみましょう。